だってしいたけの味がするんだもん…。

千駄ヶ谷の駅からちょっと足を伸ばして東京の東に向かってみよう。
新橋を目指して秋葉原で一度乗り換え。ビーフンを食べたいなぁ…、と思ったのです。ビーフン東を目指します。
駅の海側の古いビル。2階にあがるともうお店の周りはニギヤカでいつも座れるカウンターがすでに一杯。テーブル席をもらっていつもの注文をする。
焼いた五目ビーフンにバーツァン一個。料理はみるみるうちに出来上がり、テーブルの上がたちまち整う。
焼くと言ってもビーフンを炒めるわけではなくて、大きな鍋で具材をひたすら炒めてる。注文が入るとビーフンをお皿に盛って炒めた具材を乗せるだけ。それで本当においしいの…、って心配になるほど簡単にできてるように見えて、これがおいしい。「だから」おいしいと言えばいいかなぁ…、お湯でもどしただけのビーフンの歯ごたえ、歯ざわりが力強くて炒めた具材の状態もとても上等。

アルデンテっぽいというと軽薄に聞こえるけれど、歯ごたえがよくて奥歯をコツコツ叩くビーフン。
キャベツ、白菜、ピーマンはシャキシャキ歯ごたえ軽快にして、野菜自体の味がしっかりするのがすごい。
ニンジン、たけのこはコツコツ奥歯を叩いて砕ける。
エビにしいたけ、豚肉はそれぞれ事前に味がしっかり入っててうずらの卵が彩り添える。

油の香りがおいしいのですネ。いい油をたっぷりと。しかも強火で焼き切っていておいしい香りが素材の表面を覆ってツヤツヤ、おいしくさせる。それに比べてビーフンはばっさり乾いた食感で、それらが口の中ではじめて出会って「炒めたビーフン」のようにふるまう。オモシロイ。

ところでこの店にタナカくんを連れてきたとき、このビーフンには舌を巻いた。おいしいねぇ…、って感心しながらハフハフ食べて、けれどバーツァンの竹の葉っぱの包みを開いた途端に「こりゃダメだ」って降参したのネ。
たしかにしいたけの匂いが強烈。具材としてもゴロゴロはいっているのだけれど、生のもち米を蒸し上げるスープにしいたけのエキスがたっぷりはいってて、だからどこを食べてもしいたけの味がするからボクは食べられない…、って。だからこの店に一緒に来たのはその時一度だけのコト。たしかそのとき座ったのがこのテーブルだったように記憶する。遠い思い出、もう20年も前のコト。

 

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夜、昨日使って出しっぱなしてしておいたスキレットでグラタン作る。
マカロニをグダグダに煮てソテした玉ねぎ、ベーコンとホワイトソースとあわせてチーズをのっけてオーブンで焼く。しばらく待ってチーズが焦げるおいしい匂いがしてきたら茹でた玉子とブロッコリをのっけて再び焼いて仕上げる。
ソースとチーズとマカロニが一体となり口の中でとろける感じにウットリします。
甘いものをお腹が所望。パンを賢いトースターでやきバターをたっぷり塗り込んでいちごのジャムをのっけて夜の〆としました。おゴチソウ。

コメント

  1. パステル

    いつも楽しませて頂いてます。お店の情報も嬉しいです。ビーフン東さんの粽は椎茸たっぷりなんですね~娘も椎茸嫌いでもう大人なんですが。でも中華粽は大好きで誘おうかなって思っていたので止めときます(笑)
    おうちご飯も美味しそう!以前、美味しそうなサンドイッチ画像に何処かなと思ったらサカキさんレストランでした。これからも楽しみにしています。美味しいblogありがとうございます。

    • サカキシンイチロウ

      パステルさん
      しいたけが嫌いな人にはかなり優秀なしいたけセンサーが装備されているようで、刻んだしいたけもよく見つけられるよね…、って感心するくらい丁寧によけて食べることができるんですよね。
      でもさすがに出汁にしいたけの味と香りが強烈に入っていると食べることができない。だからここの粽は無理だ…、って悲しそうな顔してました。
      家で食事をする機会が増えて、本当はもっとたくさん作ってるんです。全部食べきることが出来ないくらい作っちゃうんですけど、それは彼が天国で食べてくれるに違いないと思って作りたいものを作るようにしています。
      今週末はサンドイッチをしっかり作ろうかなぁ…、そういえばスパゲティーを作るのもいいかなぁなんて思ってのんびり週末を待つことにします。
      コメントありがとうございます。

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