けんちんせいろ。スタバのスティームミルク

西新宿から新宿駅に向かう途中。ランチタイムがはじまったばかりの「渡邉」の店の前に着く。
上等な蕎麦の店です。
しかもしらすやとろろ。天ぷら以外の具材や季節の代わり蕎麦に力を入れていて、それで今日は何があるんだろう…、とお店の前に置かれたメニューをちょっと見る。
そしたら「けんちん汁」が今の季節の提案だった。
野菜たっぷり、熱々で今の季節の体にやさしげなそばの提案。お店に入り、けんちんせいろを選んでたのむ。
お店の壁に貼り紙があった。新そばの試食会を先日催したらしく、その売上を台風で被災した地域への義援金として送ったという報告で、「試食会の売上を」というさりげないところがいいなと思ったりした。厨房の方からごま油が焼ける香りがやってきて、しばらくしたら料理が到着。

濃い色をした熱々の汁。
出汁の香りに混じってごま油の匂いがフワッと鼻をくすぐる。
ザルの上にドサッと蕎麦。
ここの蕎麦は少々やわらかめ。
コツコツバッサリではなく、ズルンむっちりとした少々肉感的な食べ心地。
熱々のつけ汁に浸すと一層、やわらかさがましてネットリ、舌にからみつくような食感になる。
喉に貼り付くような感じさえありムチムチ、しばらく口の中で弄んでいたくなる。
つけ汁は甘くて酸っぱい。甘いのは味醂や昆布。酸っぱいのは鰹節由来の酸味なのでしょう。とにかく濃厚。スルスルとしたそばの表面にしっかりからんで口の中に汁の旨味や風味がきちんとやってくる。

そば屋って案外、野菜不足を感じることが多い業態。具材といえば肉が多いし、トッピングといえば天ぷら。野菜を食べた…、って実感をなかなか得ることができないことが多い。けんちんそばってそういうそば屋で異色の料理。
大根、ニンジン、ごぼうがたっぷりはいっててどれもがしっかり煮込まれている。特に大根のクチュっと潰れて油風味の汁が口に広がってくのが滋養を感じてなんともおいしい。
薬味の皿には浅漬とネギと生姜ともみじおろし。生姜ともみじおろしはつけ汁に入れてズルンと蕎麦を食べ、最後に汁だけ蕎麦猪口にいれ蕎麦湯を注いでネギ散らす。ゴクリと飲んでお腹もあったか。ほどよきゴチソウ、あったまる。

 

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スタバでスティームミルク。
最近、スターバックスでコーヒーを飲んだことがないなと気づく。
スターバックスはコーヒー専門店かどうかというのはなかなか微妙なところで、ボクはスターバックスはミルクをおいしく飲ませることが上手な店って思ってる。
主力商品はラテ。ラテはミルクが主原料。ミルクがおいしければエスプレッソの出来が少々悪くてもラテはおいしくできる。だから彼らはおいしいミルクを仕入れることに一生懸命。そのおいしいミルクをそのまま飲む。蒸気を通して熱々にして、しかも泡もふっくらさせて飲むとおいしい。スターバックスの真髄を飲んだ気がした(笑)。あったまる。

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