かつ丼、焼き肉、母とカラオケ、火曜日の夜

ひさしぶりの津山。盆地の街はさすがに湿気が強くて駅を降りるとムワッと熱気が体にまとわりついてくる。
仕事をあれこれ。遅めの時間の昼ご飯。
「本陣」といううどんがおいしい気軽なレストランにやってくる。
大きな看板が街道に面してあって、三角屋根の表から見ると味も素っ気もない建物。かつてドライブインが街道沿いにたくさんあった頃の景色を思い出させる。
中に入ると天井高く、上ではファンがぐるぐる回る。もう何十年もこのままの、けれどしっかり掃除、手入れが行き届いている気持ちいい店。居心地の良いブース席もある。座敷もあって、オモシロイのがコの字型したカウンターがお店の真ん中にドンッとある。一人客でも気軽にどうぞ…、ってそこだけうどんの専門店のような景色がまたオモシロイ。

カツ丼セットをたのみます。
うどんが蕎麦がついていて、しかも熱いの冷たいのと選べるところがなんだかうれしい。熱いうどんを選んであわす。
いつもならば、カツ丼の玉子は硬めでとお願いをする。
けれど最近。玉子の具合は作り手まかせを心がけてて、しかもメニューの写真をみるとほどよき加減に見えてそのまま。

ドキドキしながら待って来たのが、ほどよい加減。若干白身が生っぽくはあり、けれどそれもご飯の熱で徐々にかたまりいい感じ。刻んだネギがくったりしていて、細かなパン粉に玉子が見事にからんで仕上がる。出汁にかえしの香りがおいしい、お腹がグーッとなってニッコリ。口がじんわり潤ってくる。

試しに一枚、ひっくり返してみると活は薄めでござんす。実はこういうカツ丼のカツがボクは好き。分厚い肉を花咲くようにパン粉が覆うカツだと玉子や出汁に負けちゃうような気がする。出汁と玉子との一体感は、こういう薄めで細かなパン粉のカツに限る…、って思ってパクリ。
煮込まれてるのにパン粉はカサカサ。肉がサクッと歯切れてたちまち出汁を含んだ玉子とひとつに混じり合う。つゆがたっぷり…、だからご飯がザブザブしてて、そのみずみずしさもおゴチソウ。
麺も出汁も自家製のここ。うどんななめらか、トゥルンと喉を撫で回し昆布の甘みとカツオの旨味がしっかりとした汁もおいしく感心します。この出汁があればこそのカツ丼なんだな…、と丼ご飯とうどんの間をいったりきたりしながら思う。
蕎麦についてくるタレも甘くておいしくて、サイドの漬物までもがしっかり。するべきことをしっかりすれば料理はおいしくなるんだと、当たり前のコトを教えてもらえる昼食。さて岡山に移動です。

 

関連ランキング:うどん | 東津山駅

 

岡山から電車にのって橋をわたって四国の高松。
母と一緒に夕食をとる。
今日もやっぱり焼肉よね…、と最近オキニイリの焼肉店にでかけたらなんと今日は予約でいっぱい。気持ちはすっかり焼き肉で、肉肉肉…、って二人でうわ言のように言いながら街を歩いてお店の近くの別の焼肉店にくる。
脂ののった肉に赤身のヒレや牛たんとバランス考え注文するも、結局、母のお気に召したのはさしが見事に入ったカルビやザブトン。和牛の薄切りなんて何枚でもいけちゃうわね…、ってのたまう。
ボクと同じだけの量をぺろりと平らげて「やっぱり肉は脂よネ」とニッコリしながらカラオケに来る。二時間みっちり二人で歌って、ごきげんな夜。ちなみに写真は一青窈のハナミズキから鈴木聖美のTAXIを熱唱中の母でござんす。演歌が苦手でブルース系やらゴスペル系を最近しきりに歌ってる(笑)。

コメント

  1. しろはなげ

    お母様のお召し物、
    透かし素材の紺の上品なカーディガン、
    紫の柄のステキなワンピース!参考にさせていただきたい組み合わせです!
    ヘアスタイルもかわいらしくって思わず拡大して見てしまいました。
    カラオケのレパートリーも素晴らしいですね〜〜

    • サカキシンイチロウ

      しろはなげさん
      ナチュラルメークでお化粧には無頓着。おいしいものを食べてたのしい会話をして、ごきげんな友人に恵まれているからこその若々しさなんだろうなぁ…、と会うたび感心します。
      ボクもいき方を学ばなくちゃって思います。

しろはなげ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。