おひしぶりです…、と新記の夜

家の近所の「新記」で夕食。ひさしぶりのオキニイリ。
四谷三丁目の交差点に面してあるビル。飲食店とカラオケボックスだけで全館占められているビルなんだけど、その一階の風景カラフル。ネオンサインが鮮やかで、まるで香港にきたみたいな感じがするのにワクワクします。
目当ての「新記」が香港料理のお店だということもあり、この環境が本物感をかりたてる。
お店で働いている人たちは全員、香港由来の人たち。これも本物。
「おひさしぶりですね」って馴染みのスタッフに言われてずっと来なかったことをちょっと後悔。一時期本当にハマりましたもの…、手っ取り早くお腹を満たすにも、たのしくお酒を飲むにも便利でありがたいことこの上ない店。プーアール茶をポットでもらい、まずはビールで乾杯します。

小皿料理が30種類ほど用意されてて、そこから好きな料理を3皿たのんで1100円。
酒の肴にピッタリ量で重宝します。
いつも選ぶのは揚げワンタンと大根餅。
これは鉄板。
それに鶏の唐揚げを選んで3種類とした。
中華スパイスとタレをしっかり揉み込んでサクッと揚げた鶏の唐揚げ。
自分ではこんなふうに絶対味を整えられない、専門店ならではの味。ふっくら鶏の肉もやわらかで衣のサクサクした食感を引き立てる。
大根餅はスベスベ、ネットリ。
揚げワンタンの中にはエビのすり身がギッシリ。薄い皮がカリッと揚がってザクッと歯切れる。壊れた皮がパラパラ口の中でちらかる。揚がった小麦の香ばしさと、エビの甘い香りがおいしい。お腹の準備が整っていく。

野菜を食べませんことには…、と、それで野菜の炒め物。
花ニラ、白菜、ネギに芥藍菜と緑の野菜と分厚いしいたけ、湯葉と一緒に炒めたもの。
塩と中国麹で味が整っていて、とろみもおいしい。
育ったブロッコリのような芥藍菜の苦味と歯ざわりがまたおいしい。

酢豚もたのむ。黒酢の酢豚、普通の酢豚と2種類あってどちらも好き。けれどこういう店では赤い酢豚の方がおいしく感じて、それで普通の酢豚を選ぶ。甘酸っぱくってトロトロしてて、肉だけじゃなくて玉ねぎ、ピーマン、ニンジンと野菜がタップリ入っているのがたのしいのです。シャキシャキ若干生っぽさを残して仕上がる玉ねぎの辛味がおいしく食欲すすむ。

麺やごはん類が豊富に揃っているのがここの便利なところ。しかも日本のいわゆる中国料理のお店であまり扱わない料理が豊富で、それがたのしい。
香港風の排骨飯。台湾だとまず揚げた排骨をご飯にのっける。ココでは蒸した骨付きのバラ肉を蒸し汁と一緒にご飯にかけまわす。豚の脂がとろけたところがご飯と一緒に混じって口でクチャっと潰れる感じがおいしい。甘くてうまくてトロトロで、自家製ラー油をたっぷりかけてハフハフ食べる。
伊府麺を使った焼きそば。オイスターソースで味を整え、ネギにもやしに豚肉にエビ。具材を豊富で食感にぎやか。何より一旦揚げて干した伊府麺のゴリゴリとした食感がなんとも独特。噛みごたえがありしかもオイスターソースやスープをタップリ吸い込んでおいしくなっているのがステキ。満たされました。明日から休みの開放感。

 

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