えびので魚、人吉で魚。町の人によろこばれるコト

熊本から車で2時間。宮崎との県境を越え、えびの高原にやってくる。
十兵衛という店。
もともとうどん屋さんからスタートして、今ではいけすを備えた日本料理のお店になった。同じ敷地で温泉が湧き、温浴施設に旅館も併設。
なんだか町の社交場みたいに今はなってる。
山間の海から遠い町の人をよろこばせようとあれやこれやとやった工夫がサービス精神旺盛な場所を作った。頭が下がる。
打ち合わせをしながら昼どき。そのまま昼食。うどん、とんかつ、魚が名物。とんかつかなぁ…、と思っていたらなんとアジフライがやってくる。

「さっきまで泳いでたアジですから、間違いのないおいしさですよ」と言われて喉を鳴らした。
そのアジのフライのうつくしいこと。三枚におろしたアジが骨ごと揚げられ半身が二枚。どちらも軽くよじれるように揚げられていてパン粉が立って仕上がっている。
身は分厚くて大きく口開けかじるとパン粉がカサッと前歯をひっかくようにして散らかっていく。
身はしっとり、そしてふっくら。旨味ジュースがジュワッとにじむ。おそらくアジも揚げられてると気づかずこうして料理になったに違いない…、と思わせるほどに揚げられながらなおも新鮮。骨もヒレも頭の中もキレイに食べてお腹よろこぶ。おゴチソウ。

 

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再び移動で人吉にくる。
熊本と鹿児島の県境にある盆地の町で、ここにも活魚にこだわる店がある。「サンループ」というかつてはファミリーレストランだったのだけど、海の遠い町の人たちにおいしい魚をといけすを作り、刺身がおいしいので人気になった。
ここの刺身の盛り合わせは、植木鉢みたいな素焼きの鉢に入ってくる。氷をギッシリ詰め込んで、氷を舞台に刺身を盛る。ゴリゴリのハマチにブリブリの鯛。マグロにタコにサーモンとたっぷりもられて1200円といううれしい値段。
魚をおろしたときに出てくる端材をたっぷり使って作る海鮮サラダもまた旨い。球磨焼酎の白をスキッとハイボールにしてグビグビ飲んでパクパク食べてお店の人たちとたのしい話題で盛り上がる。

働き方を変えていかなくちゃいけない時代です。人の手がかかる割合がとても大きな飲食店。しかもお客様が来てからほとんどの仕事がはじまる仕事で、だから計画通りにいかないことがほとんどで、生産性をあげることがむつかしくもある。それでも時代に合わせて変わるってどういうことかをみんなで考え酔っ払う(笑)。
冷たいお酒を飲んでるとお腹が冷えてくるからパリッと揚がったものがうれしくなる。島らっきょうの天ぷらを食べ続いて唐揚げ。皮までバリっと揚がっているのがお気に入り。かつ鍋食べて、それからステーキ。魚もいいけどお肉もネ…、ってニコニコ食べて、また話す。気づけば日づけが変わっていました。金曜日。

 

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コメント

  1. えびののブッチャ

    行った事有ります!最高に旨い。帰省した時、よく行きます

    • サカキシンイチロウ

      えびののブッチャさん
      新しいメニューも続々とできています。それも完成度が高くていくたび食事するのがたのしくてしょうがない店です。贔屓にしてあげてください。

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