LOVEにかつ丼、ユーリオンアイス

クリスマスイブの日。
昼に西新宿までやってくる。

空は冬空。
風もつめたくカメラを向けて写真を撮ると、モノクロモードで撮ったのかしら…、って。
思っちゃうほど空もモノクロ、木もモノクロ。
ビルもモノクロ。
気温以上に冷たく感じる。
そんな中。

LOVEがあります。いつものように。
真っ赤で中は色とりどりで。子どもたちがアルファベットの中に入って笑ってる。世界があまねく平和であり続けますように…、ってホリデー気分にちょっと浸った。24日の朝のコト。

西新宿の野村ビルの地下の食堂街。
「伊勢」ととんかつの専門店があり、そこで昼。
オフィス街の中のオフィスビル。だから半分くらいの飲食店は日曜定休。店の隣のスパゲティーの人気の「はしや」は今日からしばらく冬休みのよう。
けれど最近、西新宿はお休みの日も案外人が集まっている。同じビルの上のフロアのサルバトーレのバフェは混雑。高層ビルの地下に駐車場がタップリあって、東京の西から車で来る人には便利な場所だからでしょうネ。
開店直後のこの店も最初は静かだったけれども、それから続々お客様。ニギヤカになり気持ちも上がる。中国系のアルバイトくんが一生懸命がんばっていて、でもまだ伝わらぬことがいくつか出て来る。なんだか遠くにきた感じがしてそれもよし。

ヒレかつ丼を選んでたのむ。
実は、数日前からカツ丼を食べたくってしょうがなく、どこにしようと思案の末に選んだお店がこのお店。

とんかつのおいしい店は新宿にもたくさんあります。
けれどかつ丼のおいしい店って案外少ない。
蕎麦屋や食堂のかつ丼のおいしい店は結構あるのに、とんかつの店でかつ丼に力をいれる店は少なく、ちょうど中国料理のお店の麺は案外おいしくない…、というのと同じ現象。
でもこのお店。
店内の壁に大きなかつ丼のポスターが貼ってあったりして、力が入ってる…、ってコトが伝わってくる。
とは言え値段は900円とちょっとです。
かつ丼としてはちょっと贅沢、でもとんかつ定食に比べれば手軽な値段でホッとします。
大きな塗の蓋付きの椀。蓋を開けるとおいしい香りがフワッと漂う。
ちょっと固めに仕上げてもらった玉子はふわふわ。甘めの出汁をタップリ吸い込み、サックリ揚がったヒレかつ覆って仕上がっている。やわらかな肉。衣が出汁を吸い込んで玉子と一体。口の中が潤う感じがオキニイリ。
しかも煮汁タップリ。ご飯がザブザブするほどのつゆだく状態がまたウレシイ。

それにしてもかつ丼って、食べると元気がでてくるような不思議な食べ物。最初は箸で持ち上げて煮込んだカツを食べてはご飯を口に運ぶような食べ方するけど、そのうち器に口をつけカツにご飯をワシワシ口に書き込むようになるのですネ。それがおいしい。食べてるっていうより「喰らう」感じのオゴチソウ。
厚切りロースのとんかつ定食。牡蠣フライをアラカルトでとり二人で分けてたのしみ食べる。
衣サクサクで、カツはしっとり。揚がっているのにジューシーで牡蠣はなめらか。牡蠣そのものもおいしい牡蠣だったのでしょう…、味わい豊かでじゅわっととろける。ポッテリとした甘いソースにスパイシーなサラサラソース。その両方共自家製で、汁も山椒の風味のきっぱりとしたしじみ汁。悪くないなぁ…、と思ってニッコリ。お腹がしっかり満たされる。

 

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で、かつ丼がどうにもこうにも食べたかった理由が「ユーリオンアイス」っていうアニメを見たから。
去年の冬に放映されていた男子フィギュアをテーマにしたアニメ。
ちょうど全日本フィギュアスケート選手権が行われてて、タイムリーかと見はじめたらこれがもう面白くって一気に見ちゃった。
ちょっとホモセクシュアルなところがあったりフィギュアスケートを茶化すようなところがありはするのだけれど、友情と自立。憧れに向かって主人公が成長していく過程が丁寧に描かれていて、最終回なんてちょっとウルっと来ちゃう内容。
それに、フィギュア競技会ルールや採点方法とか、大会をみてても詳しく説明されない部分をキチンと解説してくれたりして、ためにもなった。オキニイリ。
でもって、この主人公が「愛に溢れたセクシーさ」をどう表現しようか迷った末に、かつ丼を頭に思い描くと上手くいく…、というのに気づいて成功するという、そんなくだりが頭の中にこびりつき、それで今日のかつ丼ランチとなったワケ(笑)。
そうか、たしかにセクシーな食べ物かもなぁ…、と思ったりした。オモシロし。

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