JINJINさせて、コメダの珈琲
夜が少々忙しく、虫養いにスパゲティー。新宿紀伊国屋の地下にある「JINJIN」という小さなお店。
昔からある。一度大きく改装をしてオープンキッチンの洒落たカウンターのい店になった。けれどほとんどメニューは変わらず、ずっと昔ながらでやっていたけど経営が変わって麺がかなり変わった。
創業1970年と袖看板に書かれてる。
何年か前についた看板。創業した人たちから日清食品が引き受けた。その引き受けた直後にできた看板で、創業した人は何年からはじめたなんて意識しないし、それを売り物にしようなんて思わないことがほとんどで、けれど買った人の買った理由の一つが歴史。しかもその日清食品も手を引き、今ではサガミチェーンが運営している。なんだかすごく切ない感じ。しょうがない。
アサリとしめじを選んでたのむ。
昔からここではアサリしめじかタラコしめじと決まってて、いつの間にかタラコしめじがなくなっちゃったから今ではこれだけ。
たのむと「生姜ひとつ」と注文が飛ぶ。
その生姜ソースが好きでしょうがない。昔は茹でおきのスパゲティーを茹でて仕上げてらっしゃった。その情けないボソボソした感じが好きで通ってた。
けれど買った会社は製粉、製麺のプロでござんす。
生のパスタに麺が変わってムチムチもちもち、ちょっと苦手な食感になり来る回数がかなり減った。にもかかわらず「昔ながらのナポリタン」なんて商品を出しているのがいかがなものか…、とジィジはかなりご立腹(笑)。
さて仕上がったスパゲティー。昔ながらの香りがします。お皿の中にはいかにも和風スパゲティーって色した麺。しめじと缶詰マッシュルーム、刻んだ玉ねぎ、アサリの水煮が入ってる。海苔がぱらりと散らかって、姿はまさに昔のとおり。
ただ食べるとやっぱり違うんだなぁ…。生のパスタ独特のネトネトとした食感に、歯に粘りつくモチモチ感がなんとも残念。でも味や香りは昔のまんま。
あぁ、これじゃないと思いながら、あぁ、これだったと気持ちが行ったり来たりする。歳をとるって切ないことよ。
それほどたっぷり入ってなかったように思えた具材がなぜだか、後半たっぷり残ってしまう。どんなパスタにも起こる現象。具材も麺もソースもすべてまんべんなく食べることができるパスタを考案すれば億万長者になれるかしらと思ったりする。タバスコバシャバシャ食べてヒーハー、昔を思って完食す。
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コメダ珈琲にやってきちゃった。
アイスミルクコーヒーの加糖をたのむ。
さすが週末の夜です…、若い人たちでにぎわっている。歌舞伎町の入り口にある大型店舗でそれでも待ちがずっとでている。グループ客が多いから大きなテーブルが開くのに時間がかかるよう。
ボクの若い頃はデニーズだった。おかわり自由で夜中になると酸っぱくなっちゃうコーヒーを片手にずっとおしゃべりしてた。気取ったときにはカフェバーのカウンターでペリエ片手に泡がすっかりなくなっちゃうまで時間を忘れてずっとおしゃべり。
今の若い子たちにとってのカフェバーってどんなとこなんだろう…、そこもコメダ珈琲みたいに安上がりな場所なんだろうかってぼんやり思う。昔の日本に生まれて育って良かったなぁ。それにしてもコーヒーにつく豆菓子。これいらないから負けてちょうだい…、って金銭感覚に優れたはずの名古屋の人は言わないのかと、それが不思議でしょうがないない夜、更けていく。
サカキさんの麺の好みは、わかる気がします。
アルデンテを超えたくらいの茹で加減のパスタが私も好きなので…。
にしても、いつも思うのがサカキさん、苦言の表現の仕方がお上手だなと思います。
私は中々それが出来ないので、ブログ更新が止まっています。
「発展的な提案を、受け取りやすい形で表現出来るまではアップしない」というマイルールに縛られて、下書き保存の在庫が増えるばかり(笑)
それでも、何とか諦めずにいる理由の一つが、「サカキさんという目安がある」ことです。
だから私は、サカキさんのブログが存在してくれて、サカキさんが存在してくれて、とても嬉しいと思っています。
削って削って、それでも長文になってしまい、失礼いたしました。
これからも、力強い更新を楽しみにしています!
かっちさん
元気の出るコメント、ありがとうございます。
ボクも何日かに一度は、まるで言葉が頭の中にわいてこないでどうしようかと思うことがあります。
でもそんなときは、ボクは誰に対して今、何を伝えようとしてるんだろうと、自分を客観的にみるようにしています。それでも言葉がでてこないときにはそれはボツ。
目安にしていただける存在であり続けられるようにこれからも食べ、感じ、考え書いていきます。よろしくお付き合いお願いいたします。
はじめまして。ブログ、いつもこっそり拝見しております。
豆菓子は、モーニングの時間が終わっちゃった後のオマケなのです。
ああ、朝ならモーニングセットがサービスでついてくるのになぁ、いや、そんなにお腹減ってるわけないんだけど、なんだか寂しいなぁ、
というちょっとガッカリな気分を埋めてくれる、そんなステキなサービスなのです。
名古屋のひとは、安いものよりお値打ちなものが好き、と聞いたことがあります。
ほんのちょっとの値引きより、オマケがつく嬉しさのほうが受け入れられているのではないかなー、と。
一応名古屋人ですさん
なるほど、モーニングが終わってしまってからのサービス。
腑に落ちました。
名古屋の人たちの金銭感覚って東京から見ると独特。でも納得するものにはお金を払うが、そうでないものに関してはバッサリ切り捨てる。
「合理的」なんだなぁ…と思うことがあります。
ケチではない、節約家でもない「合理家」。かっこいい。
たのしいコメントありがとうございました。
最近、チャオのあんかけスパゲティーに呼ばれているな気がしてしょうがありません(笑)。