45年目のモスバーガー

ひさしぶりのモスバーガー。
新作メニューが最近次々発表される。
しかも最近、主力のハンバーガーがリニューアルしたというので、どこが変わったんですか?と聞いてみる。
そしたら、パテはそのままでバンズが変わった。
口溶けよくなり甘くておいしくなったんですよ…、と。

あぁ、最近のチェーンストアや食品メーカーが作る「おいしい」料理の悪い傾向。やわらかくって甘ければそれをおいしいと感じるムードにそった変更、リニューアル。
試さなくてもいいやと思って、いつもたのむ組み合わせ。スパイシードッグにエビカツ菜摘み、クラムチャウダーをお供にたのんでひと揃え。
少々お待ちくださいネ…、っておばぁちゃんスタッフが番号札をわたすというのがモスならではで、お年寄りが働いているという景色が店の雰囲気をやさしくさせる。待ちます。それもファストフードとしては異例のコトで、けれどココではおいしさとスピードをトレードオフすることなく昔から番号札を渡して待ってもらうシステム。悪くないです。

そして本日。番号札と一緒に紙を一枚渡されました。
「ありがとう45周年」と書かれた紙で、そうか、今年で45年。
東京板橋の成増で産声あげたのが1972年。
ボクが12歳のときのコト。
とは言えボクの生活圏にはモスが長らくなくってずっと、知らずにいた。

大学に入ったときに、当時、マクドナルドの役員をお父さんにもってた友人が「モスなんていうへんてこりんなハンバーガーショップがどうもあるらしんだが、知っているか?」とボクに聞く。
聞いたことはあるが食べたことがないというと、合いびき肉を使って日本風のハンバーガーを売ってるらしい。マクドナルドでも、どう対処すべきか話題になっているんだと、それで早速2人で行って食べたものです。
そのとき2人が感じたコト。これは断じてハンバーガーじゃなく、ハンバーグをパンで挟んだ不思議な料理。でも旨いよなぁ…、と。

そのときから今に至るまで、徹底的に日本的であるコトを守って今ここにある。
それもおそらく創業をした人の気持ちが今もずっと続いているんだとボクは思う。その人が、脱サラし飲食店を経営しようと考えたとき、まず思いついたのが「寿司屋のチェーン」。日本人が世界に誇れる料理といえば寿司をおいて他にない。なにより「素手で作れる料理」ほど人の気持ちに届く料理もないだろう。…、と思いもするけど結局、ハンバーガーショップを選ぶ。理由は、寿司に命をかけてる人は日本中に何万人といて、彼らと戦い勝てる気がしないけれど、ハンバーガーに命をかけてる人は少ない。

寿司屋の気持ちで日本人が心からおいしいと思う日本のハンバーガーを作れば絶対、日本の人に受け入れられる…。
と、そんな気持ちが45年、受け継がれながら今のモスになっている。
思えばスゴいことではあります。

ちなみにモスバーガーのMOSの由縁。
「Mountain・Ocean・Sun」の頭文字をとって名付けた。
人間が食べるものは山と海、太陽の光でできてて、それに対する感謝を忘れちゃダメなんだという先見性に感心もする。
ただ、時間と共に思いは劣化するのでしょうか…。
正確に言うと、創業者の思いを超えた規模になると、思いからほんのちょっとだけ目を背けなくちゃならなくなっちゃう。ファストフードでありながら、スピードのために品質を犠牲にしなかったモスが、規模を追求するためにその品質を犠牲にした。それほど「大きくなる」というコトと、「大きさを維持」するコトは大変なことなのでしょう。むつかしい。

クラムチャウダーがぬるくなりました。尤もずっと電子レンジ調理だったスープ類を湯煎することにしたから今日はたまたま湯煎の時間が短かっただけなのでしょう。ついてやってくるスプーンが具材をすくうのに難儀するようなモノであるのは昔のまま。
レタスで包んだエビカツは、油が悪くなったのか、それともパン粉衣の相対的な分量が多くなってしまったからか、エビの風味や食感がまるでしないのにガッカリします。ロッテリアのエビカツを菜っ葉でくるんで食べたらもっとおいしいだろうと思ったりする。
スパイシードッグはなんだかおいしくなりました。ソーセージの状態がとてもよくって、一進一退しながらココも落とし所を必死に探しているんだなぁ…、って思ったりした。今日のコト。

 

コメント

  1. めるば

    フリーペーパー「モスモス」の復活をずーっと願ってるのですが…もうあぁいうフリーペーパーは出て来ないだろうなぁ〜

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      めるばさん
      昔は口コミとかフリーペーパーを最大の告知ツールにしていたモスも、テレビコマーシャルに頼るようになっちゃいましたよね。お店によっては店頭の黒板もなくなりはじめてる。勿体無いですよね。

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