24時間連日営業、一龍別館、ソルロンタン

体に染み入る滋養がほしくて、それで赤坂。一龍別館。
24時間。365日営業している韓国料理のお店。しかもメニューはほぼ一種類。ソルロンタンが名物の店。
雪濃湯でソルロンタン。漢字が表す通り、雪のように真っ白で濃厚なスープ。ここではそれに但し書きがつく。
「一龍特製の牛頬肉スタミナスープ」。なんともスゴそうな説明で、でもほぼこの一品だけでもう何十年もやっている。こんなに繊細で、こんなにおいしいスタミナスープっておそらく他に絶対なくて、それでときおり無性に食べたくなってくる。
テーブル3つと小さな小上がり。お店の奥には厨房があり、腕っぷしの強そうなおにぃさんがスープを作る。ホールはオンニ。チリチリパーマの働き者のおばさんたちが手を動かしながらずっとお喋り。目が覚める(笑)。

ソルロンタンを注文すると、おかずが次々運ばれてくる。
韓国式の粉吹き芋にもやしのナムル、小松菜の白和え、じゃこの飴煮がまず並ぶ。それに続いて黒豆、ニンニクの茎とおでんの煮物。チョンガキムチに蒸し卵。カクテキ、白菜キムチに韓国海苔がずらりと並んでひと揃え。
どれを食べてもおいしいコトにいつも感心するのだけれど、中でもカクテキのおいしいこと。カリカリ歯ごたえが残っていて、大根らしさを残しているのに芯まで味が入ってる。それから甘い粉吹き芋。じゃがいもの芯が残っててけれど決して生じゃない。芋の香りが濃密で父と一緒にくるといつも取り合いになる。するとお店のおばちゃんが見かねてお替りドサッと持って来てくれたりした。なつかしい。

あれこれおかずを食べて、それほど待たずしてメインの到着。
大きな丼にたっぷりスープ。
見事に白くうつくしく、湯気がホワリと立ち上がる。
たっぷりのネギが浮かんで揺れている。
スプーンで軽くかきまぜると、底から薄切りにした牛頬肉や春雨がゆったり浮かんで姿を見せる。
味はほとんどついてない。
試しにスープをスプーンですくって飲むと旨味だけが舌に広がる、不思議な味わい。
塩と胡椒を好みで入れて自分の味に整える。他の調味料を一切いれていないのに、塩が旨味に輪郭をつけ胡椒の風味が甘みや酸味を引き出しスープをおいしくさせる。サラサラとしたスープなのにコラーゲン分のせいなのでしょう、口がすべすべしてくるおいしさ。

ご飯を口に含んで飲むと、お米の粒のひとつひとつの輪郭がはっきりわかるほどにスープをまとったご飯がすべすべ。喉からお腹にかけてじんわり、滋養に満ちた美味がかけおり体をじんわりあっためる。
よく煮込まれた牛頬肉はくちゃっと潰れる。潰れて繊維がゆっくりほぐれ、脂の旨味をにじませとろける。ときおりネギのシャキシャキとした歯ざわりが口の中を軽快にする。スープ自体は自然で癖なく素直な味わい。塩に胡椒、そしておかずの数々とお供の料理の持ち味を遺憾なく引き出して口の中で様々な味が生まれて消える。おゴチソウです…、オキニイリ。

 

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