2人で働く小さな龍の巣、シン三丁目

夜、霙まじりの冷たい雨で、近所で食事をと思って西に向かってちょっと歩いた。
目当ての店がなのに今日に限って貸切営業。
しょうがないからと新宿御苑を左手に見てテクテク歩くも、これといった店がなし。あぁ、あの店のメニューが変わった、あそこは屋号も変わったね…、って街の変化をしみじみ感じて気づけば新宿二丁目。ちょっと歩けば龍の巣があるじゃないの…、ちょっとがんばる。
さすがに本店は予約でいっぱい。
けれど向かい側にある「シン龍の巣三丁目」は基本予約を取らない店で中を覗くと空いてそう。カウンターの席をもらって肉焼く夜とめでたくなった。

鰻の寝床小さな店です。
満席になっても20人ほど。二人入ると身動き取れないほどの小さな厨房。店の中を移動するにも横向きにカニ歩きをしなきゃいけないほどで、2人で店のすべての仕事をしなくちゃいけない。でもその分、チームワークは濃密に、お客様との距離も近い親密なムードが生まれる良きお店。
今日は本店のスタッフが1人入っていて、慣れない厨房の中で一生懸命がんばっている。この小さな店でずっとやってる同僚に「2人で働くっていいですね。大きな店では気づかないことがビンビン体に飛び込んでくる」ってうれしそう。
ルーティンに慣れてボケてしまった体や気持ちをリセットして感じる力を手に入れるのにこういうサイズの店はいいんでしょうね…、ボクは好き。

厚切り牛タン。
ランプに壺漬けハラミ。
ミノにシマチョウ、レバーにハチノス。
生キムチってキムチ味噌で和えた生に白菜をシャクシャクお供にただただひたすら肉を焼く。

焼いてるとカウンターの中の厨房から、今が食べ頃ですよとかって世話を焼いてくれるところがなんだかうれしい。
ちなみに小腸、大腸は膜の部分がカリカリになりさえすれば食べられるから脂はあんまり焼き過ぎぬよう…、って教えてもらった。
おいしい勉強、ありがたい。それにしても牛タンってなんでこんなにおいしく独特なんだろう。ムチュンとしてて旨味は強く、でも繊細で焦げた脂の風味がおいしい。むっちりとしたハチノスも味わい濃厚。オキニイリ。

〆にここの名物かすうどん。
袋に入ったうどんをちゃっちゃと湯通し、丼に入れて具材を乗せたら熱々の汁をかけて出来上がる。同じ汁と具材を卵で閉じご飯に乗せればもう一つの名物、かすとじ丼が出来上がる。〆はこの2種類だけで焼肉店につきものの冷麺だったりビビンパだったりの用意はない。小さなキッチンで手間をかけずにおいしいものを…、と思ってした工夫。工夫の結果こんなにおいしい料理ができたんだからしょうがない。
牛すじ煮込みともずくを追加でトッピング。出汁に溶け出すかすのどっしりとした旨味とコク、もずくのぬめりにとろける牛すじ。途中でキムチで辛みと食感添えて味わう。満たされる。

 

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