黒豚蒸して黒酢で食べるョいちにぃさん

ひさしぶりに「いちにぃさん」で昼ご飯。
鹿児島出身の六白豚を使った料理が売りの店。夜は蕎麦しゃぶ、あるいは蒸しゃぶが名物で、昼は気軽な蒸し料理とかトンカツだとか、六白豚を使った料理が豊富に揃う。
値段も1000円前後と気軽。にもかかわらずカウンターの中では職人さんが手を動かして仕事をしてるし、サービスをする女性スタッフも元気でいきいき。気持ちを贅沢にしてくれる。
なにより店長さんの鹿児島のお国言葉が愛嬌たっぷり。顔もまさしく「かごんま」で、小さな旅行をしている気持ちにしてくれる。用意されてる醤油も2種類。鹿児島醤油が誇らしげ。

黒豚野菜蒸し定食をもらいます。
長方形の木箱がメイン。黒豚や野菜がぎっしり詰め込まれ蒸気を下から当てて仕上げたここの名物。
小さな器に蒸し寿司と大きなお椀に豚汁たっぷり。
この豚汁がおいしいのです。
まず出汁がしっかりきいている。かつおや鯖の節をたっぷり使って出した出汁。
味噌は甘めの麦味噌です。
具材は大根、にんじん、ゴボウにこんにゃく、豚バラ肉がどっさりと。どれもがほどよき大きさで、それぞれ素材の持ち味を一番活かす厚さ、大きさ、切り方なのに感心します。例えばこんにゃくはお椀の蓋でひっかくようにして切り分けた表面凸凹、味が染み込む仕込みがステキ。甘くて旨く、豚の脂が表面蓋してずっと熱々。オゴチソウ。

せいろの中の具材も豊富。黒豚のバラは当然、しいたけ、かぼちゃににんじん、さつまいも。ブロッコリには仕上げにマヨネーズをちょっとまとわせ風味をつける。
豚バラ肉の下にはモヤシとくずきり。肉の味が染み込み旨い。感心するのがすべてがキチンと下ごしらえされているとこ。例えばキャベツはあらかじめ茹でクルンと巻いて形を整え入れている。うつくしいし、食べやすいのがありがたい。漬けて食べるのが黒酢のタレで、これがおいしい。このつけダレを食べに来てるって言い切れるほどのオキニイリ。タレそのものに旨味があって体がシャキッとするのがウレシイ。

それからもひとつ、オキニイリなのがここの蒸し寿司。
茶碗蒸しが入ってるような器で作る。
底に穴のあいた頭囲の器で、中にぎっしり、酢飯が詰まる。
酢飯の中には刻んだかんぴょう、甘辛煮付けのしいたけで表面ぎっしり錦糸卵で覆われている。
酢蓮にネギにガリをのっけて、刻んだ海苔をぱらりと散らす。
なぜなんだろうなぁ…、蒸して酸味が馴染んでぼけた酢飯が大好き。ほのかな甘みもおいしくて、食欲が湧く。
そうそう、せいろ蒸しの中に入ってた玉子焼き。黒砂糖で甘みを漬けて焼いた上、蒸気で蒸されてしっとり仕上がる。それを蒸し寿司の上にのっけって一緒にパクリ。好きな料理を食べると思わず笑顔になれる。ありがたいかな…、いい気持ち。

 

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コメント

  1. とも

    すごいです!
    会社の近所なものでよくここでお昼を食べますが、いつでも美味しいなと思いつつ、豚汁の美味しいお出汁に鯖節が加わっていることも、甘い卵焼きの甘さが黒砂糖由来なことも、全然分かっていませんでした。
    同じお料理を食べて、解像度が全然違うのですね…。
    ぜひこれからも美味しい秘密を教えてくださいませ。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ともさん
      日本全国の飲食店の方々と交流を持つと、いろんなことを教わることができるのです。だから「あぁ、これはこうやって作っているんだなぁ」と推察することができる。その知識をフル活用して料理を真似て作っても、お店の味になかなかなってくれなくて、やっぱりプロってスゴイなぁ…、としみじみ思ったりいたします。

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