山本屋本店、黒豚煮込みの九条葱のせご飯付き

乗り継ぎのための途中下車で名古屋駅。移動の前に腹ごしらえをと「山本屋本店」にやってくる。
エスカという駅前地下街の中にある。
かつては一日、ずっと行列ができてた店で待たずに座れることは本当に稀だった。今では駅の周辺に食堂街がたくさんできて、名前のある店が次々出店。お客様が分散したからということもあるのでしょう…、夜は待つことなくお店に入れる。
ありがたいと思う気持ち半分、かつてのニギワイを再び味わってみたいと思う気持ち半分。
飲食店とは雰囲気を味わう場所でもあるから、並ばなくなっちゃったよ…、って言われるだけで味が変わってしまったように感じてしまう。

とはいえサービス精神旺盛であることはかつてのまま。
この店にはじめてきてびっくりしたのが値段が驚くほどに高いこと。けれど行列ができていたからおそるおそる入ってみると漬け物がまずやってくる。白醤油をかけて食べてと言われて試すと、それがおいしくしかもおかわり自由だと言う。
手を出しやすい値段をつけて追加注文をおねだりする店は多いけど、お客様のわがままを笑顔で聞ける値段をつける商売もあるんだなぁ…、勉強したのを思い出す。そのサービス精神はいまも健在。キュウリに白菜、オニオンスライス。どれも味わい、状態よくてなかでもオニオンスライスのおいしいこと。ほどよく辛くほどよく甘くシャキシャキしていて思わずお代わりおねだりしちゃう。

黒豚煮込み、玉子硬めで九条ネギをトッピング。
少量ご飯がついて夜のひと揃え。
蓋付きの土鍋でグツグツしながら到着。
土鍋の蓋には穴はなく、まずそこにうどんをとって具材にお汁。
ふうふう冷ましてズルンと味わう。
硬い。けれど芯がある硬さじゃなくて麺の表面から中心に至るまで硬くてしかも味噌の旨味を吸い込んでいる。
ご飯の上にあれこれのっけてハフハフ食べる。玉子に豚肉、麺にネギ。
この九条ネギが熱々の味噌味スープの中で若干クタッとなったところが特においしい。

細く刻んだ油揚げに味がしみて味噌色になったかまぼこと、どれもがご飯のおかずにピッタリ。時間がたつと麺に味が入って若干とろんと粘る。その粘りまでもがご飯をおいしくしてくれる。

軽い渋みとスッキリとした酸味がおいしい赤い味噌に、鰹節の香り力強い出汁が混じった汁がおいしい。塩味が若干強いものの、塩辛いというのと違った塩の旨味を感じる。味噌の匂いがまた旨い。
なにより、黒豚がたっぷりはいっているのにウットリします。生姜焼き用より薄めでしゃぶしゃぶ用より厚めという前歯に伝わる存在感がほどよい豚肉が全部で8枚ほども入っていましたか。うどんの値段として考えるといささか割高。けれど高価な赤味噌をたっぷり使った黒豚鍋と思えば安い、値ごろ感。
あっという間にお腹に全部収まって、さてさてそろそろ帰りましょう。

 

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コメント

  1. かーこ

    秋がやって来ると味噌煮込みが食べたくなりますね、
    幼い頃、初めて食べた時の事を思い出します。
    母に「これ硬いねー、茹でてないの?美味しくない」
    「これは硬い麺が美味しいんだよ」そう言われても硬い麺の良さがわかってませんでした。
    茹でずにそのまま煮込むだなんて!
    今ではすっかり硬い麺の虜です癖になるんですよね。
    お漬物をつまみながら、味噌煮込みを待つ時間もご馳走です。
    山本屋本店さんでは、いつも玉子はダブルで注文します。ご存知かもしれませんが2個目は無料なんですよ。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      かーこさん
      硬いのにおいしい…、が、今では「硬いからおいしい」になっちゃった。すっかり身についちゃったっていうことなんだろうと思いながら、いつもハフハフ、汗をかきます。
      玉子二個目がただというのは知りませんでした。次は是非、玉子ダブルでたのんでみます!

  2. めるば

    このお店でしたっけ?前回味噌煮込みうどん食べて「この店もついに甘い味付けになっちゃったのか!」的なこと仰ってたのって。
    段々とチェーン店に行きたくなくなりますね…

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      めるばさん
      そう。半年ほど前にそう感じました。
      ただその後、ダメ元できてみたらかつての味噌の風味がもどってホッとした。それから何度かきてみているのですけれど、ずっと味が保たれているようで、ありがたいなぁ…、と思っています。

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