麻婆焼きそばは麻婆豆腐の一番おいしい食べ方かも…

四谷の駅前に「ロン」という喫茶店がある。
設計士でなく建築家が企画し建てたコンクリート打ちっぱなしの存在感満点の建物。
マホガニーの壁や真紅の革張りの椅子に白いデコラの小さなテーブル。開店と同時に愛煙家が続々とやってきて、タバコの煙が昭和のムードを醸し出す。コーヒーは酸味のくっきりした典型的なる昭和喫茶の味なんだけどお腹を重たくしない飲みやすさがいい。オキニイリ。
それにしてもひさしぶりに四谷三丁目から四谷の間を歩いたけれど、閉店してしまった飲食店の多いことに気持ち震える。好きなお店を一軒なくすということは、仲の良かった友人を1人なくしてしまうのと同じコトだなってしみじみ思う。

 

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四谷三丁目まで歩いて帰って昼ご飯。
四川料理の峨眉山に来る。
ひさしぶりのお店です。しかもおそらく1人でくるのはほぼ初めて何じゃないかなぁ…。タナカくんが昔、腎不全で入院したとき一度だけ。あるいは2度ほど1人で来た。けれどそれ以外は2人で昼にやってきて、ランチの料理を3つたのんで分けていた。
社交的で凛々しいおかあさんが、ボクらの食べっぷりがよくてしかもおいしそうに食べてくれて気持ちいいからっていつもゆったりとした上席を用意してくれたりしてた。今日はひとりで大きな円卓。他のおひとり様と相席たのしむ昼とする。
ここの名物と言えば麻婆豆腐。豆腐が細かく砕けて豚ひき肉と混ざりあった姿が独特。その定食と五目焼きそばを一緒にたのんで麺だけとりだし、麻婆豆腐とからめて食べる…、という食べ方が好きだった。

今日はなんと五目焼きそばの代わりに麻婆焼きそばがあった。
それにする。
ぽってりとしたここ独特の麻婆豆腐が器を覆う。
香りは食べる前から辛くてしかも山椒の香りが力強い。
麺は極細。こんがり焼かれ、ところどころが焦げてパリパリ。麻婆豆腐と麺の絡みが絶妙で、ご飯と一緒に食べるよりも麻婆豆腐を食べているって感じが強い。
定食に小さなチャーハンがついてくる。カレー風味のチャーハンでそれに麻婆豆腐を乗せて食べるとそれはそれでおいしいんだけど、やっぱり麺にからめて食べる麻婆豆腐の味は格別。スープ麺に麻婆豆腐をのっけた麻婆麺もおいしいけれど、スープで味を薄めぬこれは、麻婆豆腐を心置きなくたのしむ一番いい食べ方なのかもしれないなあ…。

ビリビリ辛くて花山椒のしびれるような感じもたのしい。しかも食べてるうちにお腹がどんどん暑くなり、体の底から汗をかいていく感じ。食べながら運動しているみたいな感じになっていくのがオモシロイ。
ところどころに麺がかたまり揚がったようになってるところがあって、それがおこげのように壊れてたのしい。舌が辛さで疲れてきたらお酢を注いで辛味をなだめる。お酢の旨味が不思議なほどに辛味をやさしくしてくれるのも面白くって、汗をかきかきあっという間にお腹に収まる。冷たい水をゴクッと飲んで、おごちそうさま。また来ます。

 

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コメント

  1. ヨウコ

    好きなお店を一軒なくすということは、仲の良かった友人を1人なくしてしまうのと同じ。
    まったく同感です。このコロナ禍で、私の近所のお店も苦境に立たされてるところが多いようです。
    真面目に正直に努力してるお店が消えていくのは本当に悲しいです。

    • サカキシンイチロウ

      ヨウコさん
      お店の努力だけではどうしようもない状況。
      消費者としてなんとかしようにもどうしようもないこの状態。
      悔しいですよね。

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