麻婆焼きそばで口を燃やしてフロートで冷ます
昼に峨眉山。なんだかちょっとひさしぶり。
うちの近所には気軽でおいしい中国料理のお店がたくさん。ふたりのときはよく使ってた。
中国料理はとりわけるのがたのしい料理。
だからひとりになると足が遠のく。ランチタイムもメインがドン!ご飯に汁にサラダっていうのが大抵のお店の献立で、せめて追加の餃子やシュウマイような副菜があればいいのに一品料理はみんな大皿。まぁ、しょうがない。
ひさしぶりに来てみると飛沫感染予防パネルが完全に取り去られてて、ちょっとうれしくなっちゃった。
麻婆焼きそばっていうのがあった。ここの麻婆豆腐は豆腐を崩して仕上げるタイプ。だから麺との絡みがいいはずで、たのんで試すことにした。
大きなお皿からあふれるほどの量にビックリ。お皿の真ん中にこんもり麺をボール状にまとめておいて、そこにたっぷり麻婆豆腐。刻んだネギがぱらりとちらかり彩り添える。箸を入れると蓄えられた蒸気がポワンと噴き出してくる。
蒸した麺を大目の油で焼き上げた麺。ところどころが揚がったように仕上がっていて、噛むとパリポリ壊れてく。
麻婆豆腐はぽってりなめらか。口の中がにぎやかになる。
豆腐はこわれて片栗粉でとじたスープと一体化。豚ひき肉がかなりたくさん入ってて、中華風のミートソースって感じさえする。ご飯と一緒にたべるより麻婆豆腐と麺のからみがいいのもステキ。ビリビリ辛くてほどよく痺れる。花山椒の使い方が絶妙で、ヒリヒリするけど味覚を失うことなく味をたのしめる。水を飲むととろんと甘くなめらかで、汗もかきます。オゴチソウ。
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カフェベローチェでのんびり書き物。お供にコーヒーフロートにする。
おいしいコーヒーフロートってバランス良きことが大切で、コーヒーがおいしすぎてもソフトクリームがおいしすぎてもおいしくならない。ドトールコーヒーのソフトクリームはとてもおいしい。だからコーヒーフロートにしてしまうとコーヒーの味を壊してしまう。カフェベローチェのコーヒーフロートはソフトクリームもコーヒーもどちらもほどほど。だから互いを邪魔しない。
おいしすぎないことがおいしくなってくれる理由ってなんだか不思議で、でも料理ってそういうものじゃないかと思う。オモシロイ。
ソフトクリームは白っぽいものね。ミルクの匂いもそんなに強くないものね。アイスコーヒーも素直な味わい。酸味もコクもほどよくて、香りもそんなに鮮やかじゃない。なのに…、あるいはだからこそ、ソフトクリームが溶けていくと香り華やか、味わいふくよかになっていく。
それにしてもなんと優雅な姿でしょう。
ドレスの裾のドレープみたいなゆるやかなシワ。うねるように氷の上に巻き上げられて、一番上はツンッと天を指差す姿。うつくしい。
Mサイズまではグラスに入ってくるのだけれど、Lサイズになると相当するサイズのグラスがないからでしょう…、プラスティックのカップに入ってくるのがちょっと残念なとこ。
長いスプーンはステンレス製。使い捨てじゃないのにニッコリ。なにより唇にふれる感じのなめらかなことは金属製のスプーンならでは。
薄い形の氷にソフトクリームがふれるとそこで固まってシャリシャリするのもおいしくて、氷をガリガリ齧りつつコクリコクリと飲んですっきり体を冷ます。カップに霜がふりました。