魚で腹を満たしてくれるムジダイナー

前から気になっていた「無印良品食堂」を試してみる。
銀座に出来た無印良品の旗艦店の地下一階。正式名称は「Muji Diner」というのだそうな。
エスカレーターで降りるとお店の中に放り出される。高い天井。見通しの効く大きなホール。オープンキッチン。今は機能していないけどサラダバーにドリンクバーと、レストランとして気持ちのいい空間。
良く出来てるなぁ…、って感心します。
テーブルにつくと運ばれてくるのはメニューとお冷。お箸や紙おしぼりを入れたお皿。テーブルの上に置かれた醤油差しもどれもみんな無印良品の商品ばかり。セットをたのんで黒豆茶を選ぶと入ってくるのも無印良品。中に入ったティーバッグも無印良品。これ、うちにもあるなぁ…、って思って過ごす。外食が非日常的なことでなくこれほど日常の姿をしているレストランってなかなかないなぁ…、って思ったりする。

店舗で仕込まれ店舗でできたて…、というのが売り物のおぼろ豆腐を単品追加。
形に入れて固めぬままの豆腐の赤ちゃんみたいな豆腐。生まれたばかりの豆腐が浮かぶ水も一緒に器に入ってやってくる。ほかほかで熱々で、スプーンですくって食べると塩のほのかな味に豆の香り、濃厚な豆腐の味が口に広がる。
お好みでと鰹節がついてくるのをバサッと入れるとたちまち浮かんだお湯が出汁になっていく。醤油をぽたり。味が劇的に変わってなんとも言えるおいしさにただただハフハフ、味わい食べる。あっという間に器は空っぽ。これだけ食べに来てもいいほど。オキニイリ。

焼き魚定食をたのんでみました。
そしたらこれが圧倒的な焼き魚。
仙台産の金華さばをこんがり焼き上げ一尾まるごと。
お皿からはみ出るほどの大きさで、匂いも上等。
脂がのっていたのでしょう…、自分の脂で揚がるようにして仕上がっていて皮がブクブク。
あばたのように焦げてところどころが破裂している。

身は分厚くて、尻尾を折ってちょっとひねるとベロンとめくれる。
身離れよくてしかも中身はみずみずしい。青い魚に独特の匂いが臭みにならないで、おいしい香りになっているのが立派なところ。味は濃厚。醤油をかけてしまうのがもったいなくなるオゴチソウ。

鬼おろしがたっぷり付きます。サラダにご飯、漬物にひじきの小鉢。おぼろ昆布が浮かんだ味噌汁。サイドの料理のひとつひとつもしっかりしてはいるのだけれど、主菜の魚があまりに迫力満点で、他の料理はまるで記憶に残らないほど。
他にもっとおいしい焼き魚を売る店はたくさん他にあるでしょう。
けれど正真正銘、焼いた魚でお腹いっぱいにしてくれるお店は少ない。このボリューム、この味で定食価格が1150円と、値段のことを考えても納得できる見事な内容。
食材の調達力に物販店舗の付帯設備という家賃負担が少ない形態。だからできることなのかなぁ…、と思うとかなり羨ましくなる。勉強しました。オモシロイ。

 

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コメント

  1. チキタン

    サカキさん
    これ良いですね〜
    新宿ピカデリーの無印は何度か行きましたけど
    あれこれ選んでると意外に値が張ります
    それはそれで、オーガニックな感じとデリを選べて良いんですけど
    こちらの真正面一本勝負に惹かれますね

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      チキタンさん
      新ピカのムジカフェはどうしても割高感を感じてしまいますよね。
      料理が出来合いであることと、何を食べても同じ味がしちゃうんです。高級な社食って感じであまりいかなくなっちゃいました。

      • チキタン

        高級な社食
        おみごとです

        • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

          チキタンさん
          ノーサービスの潔さとでもいいますか…、料理をあたたかく感じさせないクールな食堂。外食産業の未来がそうだとしたら、哀しくなっちゃいますね。

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