髭でデブで泣き虫なマザコンの戦い!
映画を観ます。アベンジャーズ/エンドゲームを歌舞伎町のシネコンの動くシートのゴージャス劇場で。
マーベル・コミックの「アベンジャーズ」の実写映画シリーズとしてずっと制作され続けていた第四作にして完結編。
前作ですんごく強くてマーベルのヒーローをもってしても倒すことができなかったサノスって異惑星の将軍さまが、宇宙中の生物を半分消した。
この「消した」のであって「殺した」のではないというのが味噌であって、つまり消されたこの世の半分を取り戻そう…、と残されたマーベルヒーロが必死に戦う物語。
その戦いが成功するかどうかを行ってしまうとネタバレになるのかしら…、と思いもするけど、ポスターを見ると堂々と消えてしまったヒーローたちが雁首揃えて描かれてるから、成功すると言ってもいいのでしょう。
どうやって成功させるのか。
そして成功したけどそこから先に待ってるさまざまなコトガラがすさまじいほどにオモシロイ。だから安心して観て下さい。
それにしてもこの物語。
世界の半分が消えてしまって6年後の話なんです。
愛する人たちが消えてしまって、その人たちを取り戻せば世界はもとに戻ると信じてあれこれするのだけれど、6年の間に過去を振り切って新しい人生をはじめてしまった人のことなんか誰も忖度しようとしない能天気。
ボクなんかどんなに大切な人でも、もういなくなってしまったんだと思ったら次の人を探すなぁ…。あるいはいなくなってしまったものとして吹っ切ってしまうだろうから、6年後にのこのこ戻って来られても困っちゃう。余計なことをしやがってってアベンジャーズのことを恨んじゃぬんじゃないかなぁ…。
なんて思って観てた。
まぁ、よくできた娯楽作です。とは言えさまざまな場面は既視感バリバリで、そういう意味でロードオブザリングってスゴイ作品だったんだなぁ…、とそのことばかりを考えていた。
個人的な見どころは、北欧神話の雷神「ソー」が、6年の間にそうとううっかりした生活をしたせいで見事にデブってしまったところ。髭でデブでマザコンで泣き虫のおっさんって、ボクみたいじゃないかと思った。愛らしい(笑)。
>6年の間に過去を振り切って新しい人生をはじめてしまった人のことなんか誰も忖度しようとしない能天気。
サカキさん、ちゃんと観てました?
主役の一人(というかメイン)のアイアンマン=トニー・スタークが、
インフィニティ・ウォーの後に築いた新たな生活と、
失ってしまった人々を取り戻す可能性の間で、
もの凄く葛藤していましたよ…。
匿名さん
ええ、葛藤してました。
でもエクスキューズにしか見えませんでした。
いろいろなことの辻褄をあわせるために6年という年月を置かねばならず、しかもその6年という年月を経ってしまったということのまた辻褄を合わせるために、ちょっと葛藤してみたような感じ。
葛藤の先の現実をみたくないから、敢えてあの結末だったのかなぁ…、とも思わせました。娯楽作なのですから、そういう重たいところにあまり突っ込まないほうが良かったのでしょうね。ごめんなさい。
それから…。
匿名さんからのメッセージが入ると、また、悪意の方かしらと思って、いつもドキドキ。血圧が上がってしまう小心者です。
ハンドルネームで結構です、お名前を頂戴したく存じます。