駅ナカの立ち喰い鮨の朝。カフェ階段下の特等席

新宿駅の駅構内のイイトルミネの「寿司横」を試す。
塚田農場なんかをやってる会社がはじめた立ち食い寿司の「寿司横丁」の駅ナカブランド。
立ち食いコーナーにテイクアウト専用のショーケースまで置かれてやる気満々。
屋台感がああってなかなかいい感じ。
時間は朝9時。そんな時間から寿司をつまめるってなんともしあわせ。
気軽なお決まりセットもあるけど、好みのネタを紙に書き職人さんに渡すと握ってもらえる…、というのがうれしい。
ネタケースの前がカウンター。イグサのコースターに湯呑みが置かれ、抹茶の粉にお湯を注いでお茶にする。お湯が出てくるノズルはスシローと同じタイプで、勢い良くお湯が出るからお茶は泡立つ。それが好き。光物三貫、長物三貫、ホタテの炙りを握ってもらう。シャリは小さくとお願いしました。

ちょっと時間がかかります。
まだ朝ということもあってか、ネタを注文ごとに切り付けてそれから握る。
しかも朝からにぎやかで、お客さまが10人以上。
それに対して職人さんが2人でしかも、飲む人少なく次々握りの注文が入るからでしょう。
とは言え仕事は丁寧で、しかも顔つき、姿が凛々しくて安心しながら待てるのがいい。
まず光物。姿がいいです。生鯖、鰯、鯵と並んで擦ったばかりの生姜に刻んだネギが飾られる。シュッとしていて長細く指に馴染む形も粋なお江戸流。ネタも上等。脂がのってしかも香りが爽やかで良い。
続いて炙ったホタテが二貫。ホタテの柱を直方体にととのえる仕事がこれまた粋で好き。ざっくり歯切れる食感が平貝を思わせ、けれど口の中でとろけて甘くなっていくのはホタテの持ち味。炙った香りもほどよくていい。

ちなみにシャリは赤酢です。酸味がどっしりしていて甘味が自然。なにより赤酢独特のすっきりとした香りがおいしくネタの持ち味引き立てる。
長物三貫。鰻に鱧に上穴子。
骨切りをした鱧は炙って軽い酸味をくわえた醤油のジュレをまとわす。鰻はどっしり、穴子はしっとり、シャリに絡んでとろけて消える。ツメはあまみ控えめで醤油のコクと香りを味わう趣向。オキニイリ。
インバウンドさん3人連れがサーモンと芽ねぎの握りを何度もおかわりしてらっしゃった。好きなものをこころおきなく食べればいいのよ…、って思ってニッコリ。そういえばマンハッタンのグランドセントラルステーションにはオイスターバーがある。アメリカのオイスターバーは日本のすし屋。こういうお店が駅構内にあってにぎわう新宿駅ってかっこいいかもって思ったりした。オモシロイ。

 

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エクセルシオールカフェでのんびり。
アイスカフェラテをお供に時間を無駄遣い。
二層構造のお店。
2階は広くてシェアオフィスっぽい雰囲気すらある。
だから2階はいつもにぎやか。それに比べて1階席は若干の閉塞感すら感じる小さな空間で、人気がないのか土曜の今日もガランと静か。
この「閉じこもった感」がむしろボクは好き。
特に階段下の席はまるで秘密基地的空間で、そこに座ってのんびりします。
横に大きなランプシェイドをかぶったライトがあってそのかたわらにグラスを置いてシャッター押したらおしゃれな写真が撮れちゃった。

滞在時間90分制をとっている店。今でもレジ脇にそのことが書かれているけれど、一時期、手渡していた入店時間の証明カードは今はつかわなくなっている。
テーブルの端に貼られた証明カードをたてかけるためのスタンドはそのままあって、評判が悪かったんだろうなぁ…、たしかに監視されてるみたいに思えた。のんびりするためきた店で、そののんびりを否定されるような気持ちは決してたのしくなくて、と言って居座る客はなんとかしたい。商売って日々戦いです。
さてさてそろそろ1時間。じんわり席を立ちましょう。

 

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