食べて買う。茅乃舎の出汁に汁やの定食

東京駅の丸の内側。
もうすっかりショッピングセンターのようになってしまって、その核店舗の一つが「茅乃舎」。あごだしパックを売り物にみるみるうちに食品物販世界の花形ブランドに上り詰めた。そのフラッグシップ的なるお店。
物販の売り場の横に食堂がある。
茅乃舎のだしパックを使った味噌汁が売り物の店で、「汁や茅乃舎」という名前。
カウンターに二人がけの小さなテーブルが4つほど。入り口脇で食券をかい、しばらく待って出来た料理が運ばれてくるという仕組み。
メニューは全部で4種類。種類の違う汁に炊き込みご飯、小鉢が2つでひと揃え。具沢山の汁がメインという、出汁パックを売っている店がやる店としてはなかなかによく出来た店。ためしてみます。カウンターに座るとまずは出汁が来る。

湯呑みに入れてお茶代わり…、というのが羽田のHITOSHINAYA的。
そもそも茅乃舎のお店に行くと出汁の試飲をやっていて、だから茅乃舎的には当然のコト…なのでしょう。
ちなみに汁をメインディッシュとして扱う店というのは、決して新しい業態じゃない。
店の近所には味噌汁レストラン「美噌元」がある。
六本木には昔から「志る角」という汁の店があって、夜の街に出ていく前の腹ごしらえや飲んだあとの〆に大人が利用していた。けれどこの店で提供される料理のほとんどすべてが「買って帰るコトができるモノ」である…、というのがとても新しい。カウンターの上には味噌汁にくわえるとおいしくなるという生黒七味が「使えるサンプル」として置かれてる。ボクの隣のご婦人が、定食についてきた豆腐の上の薬味を食べて、あら、これおいしい…、と小さな声をたてたのですネ。

するとお店の人カウンターの下から小さな瓶を取り出す。
実はこれを乗せているんです。
隣の売り場で売っていますから、もしよろしければ…、と一声かける。
スゴいなぁ…、よくできている。
人のお腹は容量が決まってる。食べてどんなにおいしいと思ったところでお腹一杯になってしまうとそれ以上は食べられない。

一方、「買う」という行為は財布に余裕のある限り一日何度も繰り返すことができる、つまり売り手にとっては便利な行為。
「食べさせ上手」な店よりも「買わせ上手」な店が得する。
売上高をタップリ作ることができるのが商売の原則のひとつでココは、「食べさせ買わせる」とても上手な商売っぷり。うらやましいなぁ…、と思います。

豚汁がメインの定食を選んでたのむ。
実は「博多雑煮」がメインの定食を食べたかった。ところがなんとそれは一日限定食で、お昼前に売り切れちゃったということで、しょうがないから豚汁にした。
大きなお椀にタップリ豚汁。季節の炊き込みご飯は、鶏とごぼうとニンジンのお醤油風味。この炊き込みの素も当然売り場にあった。件の豆腐に珍味がついて、小腹満たしに十分な量。ちなみにお店の中には女性客に混じって近所のオフィスのおじさんが何人もいた。カバンを持たず上着も着てない人たちも多く、おそらく残業前の小腹満たしに利用しているのでありましょう。

たしかにこの店。フォーマット的には女性狙いの店に見え、実はおじさんたちのハートもガッチリつかめるコンセプト。汁の持ってるパワーは強い。しかもどの汁も野菜をタップリ使ってて、健康的に感じさせる工夫をしてる。
豚汁も豚バラ肉がかなりタップリはいっているも、それ以上に芋や玉ねぎ、ニンジンと野菜がどっさり。それら野菜の旨みが出汁に溶け出して、なかなか旨い。甘めの麦味噌そのものもおいしく箸を持つ手が止まらぬオゴチソウ。一緒にどうぞと置かれてた生の七味がまた旨く、甘みを上手にキリッと引きしめご飯のおかずにしてくれる。
ゴクゴク汁を飲んでたら、底からさつまいもがゴロゴロ出てきた。さつまいもはあまり好きな野菜じゃなけど、こうして汁と一緒に炊くとやさしい味にニッコリしちゃう。さて帰りましょう…、席を立つ。

 

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コメント

  1. えこ

    美味しいです😋

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      えこさん
      体に染み入るようなおいしさですよね。普通においしいのが一番です。

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