食べて寝て、寝て食べました、お正月

2019年。
あけましておめでとうございます。
今年も食べます、作ります。
つぶやきますので、よろしくご愛顧お願いします。

さて、今年最初の食事をします。
おせちと雑煮。
おせちは去年とおなじく和久傳さんの。
桐の箱にぎっしり、吹き寄せ風に料理が並ぶうるわしきモノ。

雑煮はずっと白味噌仕立て。餅は丸餅。焼かずにそのまま煮込んで作る。田舎ではついたばかりの餅をそのまま水につけ、それをつかってトロトロにする。東京でそういう餅は手に入らない。それで袋入りの丸餅をかい、それを一晩、水にひたしてふやかしておく。出汁でクツクツ炊いて仕上げる。

味噌は白味噌。
京都の甘い西京味噌をとかしてたっぷり。
塩で味を整える。
お椀の底に煮た大根を置き、餅をかぶせて汁をはる。
垂れ落ちてきそうになる餅をかまぼこ使ってせきとめる。
実家では大根じゃなくて蒸した海老芋を使うのだけど海老芋がどうにも苦手で、代わりに大根。
クチュっと歯切れて染み込んだ出汁がおいしい。
おせちの中の金時人参をもらって彩り。伊勢海老の半身を飾ってめでたき一品の出来上がり。
ぽってりとした白味噌仕立ての汁がお腹をあっためる。

おせちの中には贅沢な酒の肴が随所にひそむ。三角形のバチ状に形どられた干し口子。ふっかり蒸したアワビに鱈の子。からすみ、いくらに塩辛にした白エビ、エビの黄身酢し、数の子などなど。金箔をまとった黒豆、くわいに酢ごぼう。たつくり、れんこんと縁起物もずらりと揃う。どれも丁寧に出来上がっていて、味もやさしい。土鍋でご飯を炊き上げて、ハフハフ食べる。

ご飯のおかずを簡単に。まずはかまぼこ。板についたままのに包丁をいれて紅白の市松模様にしつらえ並べる。ブルンと弾力のある上等なかまぼこで、切り分けるときに力をいれてしまったからでしょう…、切り目が斜めについちゃって並べ替えるとピタッとしない。しょうがない。
千枚漬けに追加の数の子。
正月に食べていい漬物はカリカリしないモノに限って。カリカリは借りるにつながり演技が悪い。それで蕪の千枚漬け。クシュッと歯切れて昆布のとろみもなんともなめらか。数の子は逆にカスカス。借りるの真逆で縁起良し。

一日今日は家でのんびり。
おせちをテーブルの上に出し、ひとくち、そしてひとつまみ。
テレビを見たり昼寝をしたりとおだやかな一日過ごす。
ほとんどなんにもしていないのにお腹が空くのは不思議なところ。夜は鍋を作って食べる。

レタスを一個、軽く茹でた葉っぱ一枚いちまいをクルンと丸めて鍋に置く。
しゃぶしゃぶ用の豚肩バラ肉は沸騰させた日本酒で茹でて洗ってアクをとる。尾頭付きのエビの体の殻を剥き、ズワイの足やホタテの柱。春菊の上にはまだら。出汁をはってクツクツ煮込んでポン酢、ゴマダレでハフハフ食べる。鍋の隙間があいたらそこで牛肉しゃぶしゃぶ。〆はラーメン。溶いた玉子を注いでアクをとったところに海老ワンタン。極細の縮れ麺を入れて塩胡椒で味が整う、鍋の煮汁のスゴイこと。平和な一日、なんとシアワセ、お正月。

コメント

  1. めるば

    いいなぁ、和久傳のおせち。すぐ売り切れちゃうんですよね〜ホテルオークラの奴も美味しいのですけどね。

    私は遂に作るの止めてホテルオークラの奴を買いました。作るとどうしても大量になっちゃうし、煮しめも何日かしたらまた火入れしないとなので…

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      めるばさん
      伊勢丹さんのおせち販売の初日に飛び込んで確保しました。三年前にぼやぼやしていて手に入れ損なった反省から、その日は早起きする癖がつきました。
      おせちを作ろう作ろうと毎年思いながらも、二人暮らし用のおせちを作るのはどうにもこうにも不経済で。便利でありがたいなぁと思います。

  2. タカハシケムヂ

    あけましておめでとうございます。本年も勉強させて頂きます。
    和久傳のおせち、いいですね。こちらも画面越しにうっとりさせて頂きました。
    当家のおせち、今年は母のリクエストで和洋折衷にしてみたんですが、クラムチャウダーや蚕豆のムースなどが混じっていて「これ、おせちなのかねぇ…?」と二人で笑ってしまいました。
    貝も豆もおめでたい時には欠かせない食材ですから、これも洋食シェフなりの工夫なのかな、と考えて勝手に納得しましたが。
    笑いを誘う献立だっただけでも正月らしいと思いました。今年も良い年にしていきましょう。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      タカハシケムヂさん
      伊勢丹さんでも洋風おせちや中華料理のおせちが年々人気を博しているようで、お屠蘇じゃなくてシャンパンやワインで口開けをする方も増えてらっしゃるようですし…、と。
      食は時代につれということなのでしょう。
      いつもたのしいコメントありがとうございます。今年もごきげんにまいりますので、よろしくお引き立てお願いいたします。

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