風月堂の夜のお茶、思い出の焼肉、牡蠣焼きご飯

夜の四谷三丁目。待ち合わせの時間まで少々余裕があって東京風月堂の喫茶室に来る。
この界隈には珍しいケーキショップ付きの喫茶室。
軽食なんかも用意されてて、そう言えば昔はどんな街角にもこういうお店があったよなぁ。例えばペコちゃんの不二家だとかは街の潤いだった。
スタバやドトールコーヒーみたいな場所に取って代わられ今や受難の業態でしょうか。
でもサービスがついて軽食もあって、あると便利でホッとする。
タナカくんが好きだったキャラメル味のムースはあるかと思ったけれどもう売り切れでチーズケーキにコーヒーにした。ボッサリとして口に入れると乾いた感じ。一瞬、口の中の水分を持ってくような食感があり、なのにたちまちとろけてく。酸味すっきり、チーズの風味もどっしりとしてオキニイリ。

 

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夜は焼肉。四谷三丁目の多彩な飲食店が入ってるビルの地下にある「山星」という店にやってくる。
待ち合わせたのは四谷荒木町にある「岩井食堂」っていう伝説のイタリアンレストランの名物シェフの奥さんで、かつて4人でよく使ってた。
そのシェフとは長らくご無沙汰だったんだけど、偶然出会った場所もこの店。ここで食べたらカラオケ行って、飲んで歌って笑ってゴキゲンな夜をたのしんでいた。
3年半前に岩井シェフは亡くなってそれから3人でたまに来ていて、今日はとうとう2人になった。
逝った人たちを偲びながら肉を焼きます…、肉を焼く。サラダをとってまずタン塩。にんにく焼きっていう手鍋に生のにんにくとたまり醤油にバターを入れてコトコト煮込んで食べる料理があってそれ。岩井シェフはこの焼き加減にうるさかっネ…、って昔のコトをなつかしむ。

赤肉の盛り合わせというのがメニューにあって、それをきっちり二人前。
お皿の上に見事に赤く鮮やかで、見事に脂がマーブル模様を描く肉が部位ごとに二枚。
6種類並んでやってくる。
ブリスケにヒレ、肩三角にイチボ、芯々、かいのみの順に焼いてたのしく味わう。
どれも脂が上品でさっくり歯切れて赤身ならではのどっしりとした旨味をにじませはらりと消える。
食べても食べても、お腹を重たくすることがないところにウットリ。ハラミも食べようと塩でたのんで焼いてたのしむ。自然と思い出話にはながさき、1人になってからの生活の仕方をそれぞれ披露しながら互いの苦労をわけあい慰め、気持ちを満たす。

3年半たってもまださみしいし、1人であることに慣れはしないもの、まだ一年足らずでは大変でしょう…、って言われると、大切な人を失うことは誰にとっても大変なこと。慣れることはないんだなぁとわかってちょっとホッとする。
牡蠣の石焼ご飯というのがここの〆の名物で、牛骨スープで炊いたご飯に牡蠣を加えて焼いたもの。ご飯の芯まで味がはいってふっくらしてて、おこげはパリッと香ばしい。最初に炊いたにんにくをのっけてバター醤油を垂らして食べるとたまらぬおいしさ。みんなこれが好きだったよね…、ってやっぱり昔をなつかしむ。
1人同士でたまには一緒に、2人でなくてはいけない店にいきましょうよと誘い合い食事を終えてさぁ、帰ろ。

 

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コメント

  1. ヨウコ

    シェフもタナカさんも奥様とサカキさんのお話を隣で聴いてたかもしれませんね^_^
    思い出を忘れない人がいるかぎり、亡くなった方はずーっとその人と共に生きる気がします。

    • サカキシンイチロウ

      ヨウコさん
      いたような気がします。ふたりとも健康に無頓着でお酒好き。もっと体を気遣ってればよかったのにね…、って言ってたときには正座して聞いていたようです(笑)。

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