青汁飲んで甘くてからいカレーを食べる
遠藤青汁サービススタンドにやってくる。
銀座一丁目にある英国式のバーのような構えのお店。青汁だけを売ってる店です。
メニューは単純。サイズが大小。11枚綴りの回数券だけ。「国産無農薬栽培ケール100%使用」と値段の上に書かれてる。
扉を開けた瞬間にふわっと漂う緑の香りと共に、かなりの説得力を発揮する。
今日ははじめて回数券を買いました。これで一杯382円ほど。健康を手に入れる値段としては申し訳ないほどでござんす。ありがたい。
注文するとグラスにジャーッと注ぐだけ。
葉っぱの繊維がたっぷり混じっているからなのか、泡がたちます。しかもずっと壊れぬ泡。ぐびっとひと口。やさしい苦味と一緒に口にやってきて、喉をサラッと駆け抜けて甘みを残して消えていく。プハーッと吐いた息まで緑色じゃないかと思う。いい香り。
青汁が入ったグラスを宙に透かしてしばし見つめる。
緑という色を表す言葉がなかった時代から、緑を青と呼ぶ日本の感性。信号機だって緑信号じゃなくて青信号。英語でこれを「Blue Juice」ってもし訳したら、叱られるはず。オモシロイ。
ゴクリゴクリゴクリと4度に分けて飲んでいく。
冬に向かっていく季節。夏には苦くて酸味もあった青汁に、随分甘くなってきた。香りもやさしく、体だけじゃなく舌にもおいしい。
空になったグラスにお水を注いでゴクリ。薄くなっても青汁の香りや味がするのがたのしい…、さぁ、仕事。
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家に帰る前に晩ごはん。インデアンカレーを食べることにした。
甘くて辛い不思議なカレー。真似したチェーンがいくつかあるけれど、インデアンのジワジワ押し寄せる爽快な辛さは格別。ファンも多くて夜もにぎやか。
カレーライスをご飯控えめ、ルー大盛りで注文します。まずお水。それからキャベツの酢漬けを入れた器が並び黄色と黒のカラーチップがそっと置かれる。黄色はカレー。黒はループの大盛りの印。
ご飯もカレーもカウンターの中に置かれてスタンバイ。お皿にご飯をよそおって「このくらいでいいですか?」って見せてくれるのがとても親切。
レードルでカレーをすくって見事な手際でかけまわす。
うつくしき姿でためらいなくススっとまるでお皿の上に絵を描くように。お皿の真ん中にこんもり盛られたご飯をすっかり覆ったカレー。つやつや輝き見るからにぽってりなめらか。具材はほとんどカレーに溶け込み牛肉の塊肉が転がっている。
口に含むとまず甘い。甘いなぁ…、と思うと途端に辛くなる。
甘くて辛い料理というのは結構ある。韓国料理なんてそのほとんどが甘くて辛い。甘さと辛さが同時にやってくるんです。
ところがインデアンのカレーは甘さが引いてから辛さがやってくるという不思議な味わい。甘さと辛さが同郷しているのじゃなくて、「甘さが辛さに置き換わる」味。ひと口ごとに口がスッキリして次の甘さを欲しくなるのがオモシロイ。
ぽってりとしたなめらかさも独特で、ご飯の粒のひとつひとつの輪郭を感じるような食感になる。
辛さに熱さが混じって熱々。舌がヒリヒリしはじめたら酢漬けのキャベツで舌をリセット。とろけるほどに煮込まれた牛肉を食べればクチャっと奥歯で崩れ、あっという間にお皿は空っぽ。お水を飲んで、さぁ、帰る。