青汁サービススタンド&銀座のウエスト
打ち合わせの前にちょっくら青汁タイム。
場所は銀座の青汁サービススタンド。
テントに書かれた「青汁友の会」という文字。
ボクも勝手に「サカキ青汁友の会」を一人結成。銀座にくるたび、ココでグイッと青汁を飲む。
バーのような外観に、入り口の脇に会員制の倶楽部のごとき重厚な札。扉を押して中に入ると、昼なお暗き落ち着いた様。
緑の香りがフワッと体を包み込む。
お店の人は店の奥でのんびりぼんやり。小さい青汁を一杯くださいと言って、100円玉を2枚と50円玉一枚を置く。
グラスに並々、緑の液体。ゴクリと飲むと、体のすみずみに青い香りと、軽い渋味がゆきわたる。曲がった背筋も一瞬にしてシャキッと伸びるような味わい。スガスガしくて、息もつかずに一気に飲み干す。
プハーッと息をしたらばススーッと、体の中から草原わたるそよ風のごときキレイな香りがしてきて、気持ちがキッパリ鮮やかになる。250円で買える健康。何よりこれを飲んどくと、今日一日、何を食べてもいいんじゃないかと気持ちが明るく、前向きになる…、それがウレシクありがたい。
また来ましょうと思ってお店をあとにする。
最近、キラキラが足りてないよねぇ…、と言いつつココにやってきた。
新しくできた商業ビルや、六本木みたいな街にいくと「ギラギラ」だらけで疲れてしまう。
街を歩くと店全体が看板みたいな、主張まみれのお店や建物。「見て!見て!」って一生懸命言えば言うほどそれに対して不感症になる。
本当にいいモノというのは、静かにしてても人の目を惹き、キラキラしているものであります。しっとりとした静かなキラキラ。それがこの店の魅力であります。
コーヒーたのんで打ち合わせの相手の昼がまだというので、これ幸いとサンドイッチをご相伴。
注文すると、たちまちテーブルの上に銀のトレーがやってきて、中にはシュガーポットやミルクピッチャー、ソルトミルに分厚いナプキン。
カップソーサーの上に置かれたスプーンもシルバー。カップの上にもお冷グラスの上にも箔押しの天使が舞って、キラキラしてる。
サンドイッチは玉子と野菜のコンビネーション。
いつもはハムと玉子のコンビネーションにする。
けれど、野菜がいいという本来、サンドイッチのオーナーである友人の意見を尊重し、野菜をたのんだ。
パンはライブレッドでお願いします。パンはトースト。よく焼いてくださいませな…、といろいろ注文。それをニッコリ、メモをとらずに覚えてくれる。
あぁ、サービスを受けている…、って感じがします。
それぞれ一切れ、つまみ食い。
玉子はフックラぽってりしていて、薄切りにしたライブレッドのトーストと相性ばっちり。カサッと乾いたパンの食感ひきたておいしい。
けれど本当に感心したのは野菜の方で、メインがなんとブロッコリ。固めに茹でて水気をしっかりとったのをトマトと一緒に挟んで仕上げる。ホロホロと口の中で小さな粒が転がり砕ける食感たのしく、ほんの少量のセロリが青い風味をくれる。
素材の旨みで味わう趣向。だからソースやマヨネーズはほんのすこしで、味わい軽快。みずみずしい。
今日はいつも以上に静かで、しばらく貸し切り状態だった。
そこの一人、お客様。
するとお店の空気がそのお客様に向かって動いていくのです。
お店の人がまずひとり。
案内をしてお辞儀をしながらメニューを手渡す。
それに続いてお冷とおしぼりをトレーにのせたスタッフが、やってくるのだけど最初の接客が終わるまで、じっと待機をするのです。
背筋のシャンっとのびた姿に、ちょっとウットリ。
テーブルの上を飾るさまざまも工夫されててウットリします。
例えばミルクを入れたピッチャー。ハンドル部分が注ぎ口に対して直角につけられている。指で引っ掛け持ち上げて、そのまま自然にカップの上にミルクを注げるやさしい形。
特注品なのでありましょう。サンドイッチに搾るレモンも皮の黄色い部分をきれいにそぎ落とし、油や苦味がサンドイッチを邪魔せぬようにと配慮する。
シワ1つないテーブルクロスや、椅子の背当てもパリッとしてて、来る度気持ちが豊かになれる。またまいりましょう…、いつまでも。
私は、おととい乃木坂のウエストに行ってきました。ホットケーキ目当ての方々が多く、しばらく待ちましたが濃厚なフォンダンショコラにクラクラしながら(もちろん美味しい)ゆったりした時間を過ごしました。銀座も好きですが、青山の緑が見える景色も好きです!
すうさんさん
青山のウエストは改装してから本当にこむようになりましたね。
フォンダンショコラのとろけ感もおいしければ、スフレもおいしい。ポンポン叩くと乾いた音をたてる大きなホットケーキは、あのサイズにしてお腹の中にすんなり収まるのですよね。ススッとバターが溶けて滑る景色。ひさしぶりに見に行きたくなりました。