電鉄系立喰いそばと実験室的なロースタリー
新宿駅の西口側の地下街はテナント入れ替えがとても活発。しばらく来ないと景色が変わる。
「ユーロ」ってモダンインテリアが好きだった喫茶店はお茶漬けの「えん」に変わった。喫茶店の「亜麻亜亭」はドトールコーヒー、同じ系列の「カフェアマティ」は閉店したまんま。
ずっと人気で流行ってた「梅もと」っていう立喰いそばのお店が8月半ばに閉店して、何ができるのかと思ったらセルフそば屋の「箱根そば本陣」になってた。おむすび屋さんの「おだむすび」も併設されてて、そういえば梅もとも同じようにおむすび屋さん付きだった。
地下街の名前は小田急エースタウン。箱根そばもおだむすびも小田急系の外食会社の経営だから、大人の事情があったんでしょう。
券売機で食券買ってカウンターまでもっていく。
作ってもらって取りに行く。
立喰いコーナーもあるけれどほとんど椅子席。
改装直後だから店は清潔、落ち着く感じは悪くない。
天井を見ると梅の形の照明器具。
もしかしたら梅もと時代のをそのまま流用してるのかなぁ…、って思ったりする。
商品の値段は今どきのセルフのそば屋のど真ん中かなぁ…。安くも高くもない感じ。
小エビ入りのかき揚げが推しで、店内揚げではあるけれどホッとケースの中に収めた揚げおき天ぷら。そばは茹でたてをご用意しますと少々待って出来上がる。大きなかき揚げ。
茹でたほうれん草にネギと器の中はなかなかにぎやか。
東京のそばにしてはツユの色は明るくて醤油臭くないのが特徴。特徴のないのが特徴って感じかなぁ…。ボクは好き。
かき揚げはさすがにおいしい。油の状態がいいのでしょう…、衣はサクッと揚がっててザクザク歯切れて芯はふっかり。油の甘みと香りがおいしい。
小エビにタマネギ、ゴボウに三つ葉。ひと口そのまま食べてサクサク感を味わって、残りは沈めて汁を吸わせる。
衣がたちまちほぐれるようにとろけていって、エビやゴボウにタマネギがパラパラ散らかる。汁に油の風味が移りちらかった衣がとても贅沢な天かすのようにふるまっていく。食べはじめたときには一味足りなく感じた汁が、どんどんおいしくなっていく。
ズルンとそばをすすると一緒に壊れたかき揚げがついて口へとやってくる。天ぷらがあまり熱くないので汁がちょっとぬるくなるのが残念。ほどよいおいしさ。腹、満ちる。
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ひさしぶりにヴァーヴコーヒーロースターズ。
いつもにぎわう人気のお店。インバウンドさんにも人気で今日も10人ほどのお客さま中、日本人はボクを含めて2人だけ。
ケーキを収めたステンレス製のショーケース。カウンターの真ん中にはガラスのデカンタがズラッと並ぶ。中にはシングルオリジンのコーヒー。テイスティング用の小さなグラスも並んでて実験室のようでたのしい。
カフェトニックを選んでたのむ。
ほとんどの店ではエスプレッソトニックと呼ぶ、トニックウォーターにエスプレッソを浮かべた飲み物。
グラスに氷をぎっしり詰めて、トニックウォーターをまず注ぐ。エスプレッソを上からゆっくり注いだら、グレーターを手にオレンジの皮をザザザッと削る。細かな皮がびっしりついたグレーターをグラスの上でポンポン叩いて、皮を散らして出来上がり。
グラスの下には使ったコーヒー豆の性格を書いた紙。
今日の豆はリンゴの甘みやみかんのさわやかさを感じさせる仕上がりだという。
たしかに苦味は軽やかで、フルーティーな香りが強い。そこにオレンジの皮の香りも混じってひときわさわやか。トニックウォーターの苦味とエスプレッソ由来の苦味が混じり合い、ほどよき甘さにウットリします。
エスプレッソトニックの中でもここのお店のこれがボクは一番好きかなぁ…、エスプレッソとトニックウォーターのバランスがよく、なにより香りが華やかでよい。ゆっくりゆっくり時間をかけて飲むとグラスの中の温度があがり、エスプレッソの香りがふくよかになる。それもゴチソウ。オキニイリ。