雲とサンドイッチ

asanosora東京へ戻る早朝の飛行機の中。
ちょっと眠って、気流の悪いところに来たのかグラッと揺れた。
揺れて目覚めて外を見る。
そしたら雲の上に明るい太陽。
太陽の下の湧き上がるような雲を見ながら父を思った。
実は父、戒名の中に「雲」の一字をもらっていて、自由を愛する父にピッタリとただぼんやりと思っていたけど、こうして空に雲がある。
どんなときにも近くにいて、ボクたちのことをみてくれているんだなぁ…、と思うとなんだかしんみりします。

働く人とお客様が同じく対等にシアワセになることができる外食産業作りを目指して邁進した30余年。その志が多くの方々に受け継がれていることが、死に行く父の心の支えだったのでしょう。満足気で幸せな死に顔だった。がんばるからネ…、と思ってそっとカメラのシャッター押しました。

asa dd

asa dd tuna羽田について朝ご飯。
休日の朝のコトだから、サンドイッチを食べようと、ディーンアンドデルーカにくる。
ひさしぶりのコトであります。

第1ターミナルのモノレールの改札口の前にある。
つまり地下。
最近、羽田と家の移動は大抵、新宿経由のリムジンバスを選んでた。
だから地下に降りるコト自体がひさしぶり。

小さい店ではあるけれど、フードメニューも充実してて、かつては朝食によく使ってた。
サンドイッチも何種類か用意されてて、ツナとチェダーチーズのサンドイッチを選んで食べる。
白いハトロン紙で包まれてショーケースの中に並んで、たのむとそれをスパッと2つに切り分け、くれる。
ほどよき厚さのざっくりパンと、タップリ入った具材を崩さず、口の中に運びこむには紙でくるんだままの方がいいのでしょうネ…、アメリカのランチボックス的景色でステキ。
タップリ入った具材はレタスにツナのオイル漬けをマヨネーズであえたもの。それからとろけるチェダーチーズ。薄切りにしたキューリが青い香りとみずみずしさをくわえてくれる。

asa sandasa lemonadeザックリとしたパン。中にはナッツや胚芽がタップリ入って噛むとコツコツ奥歯を叩く。
そのまま食べると多分、ボロボロ、崩れるような粗い生地。
けれどチーズやツナが生地をまとめてとろり。
元気なレタスがバリバリ、前歯で歯切れる食感鮮烈で、口から目覚めるたのしい一品。

サンドイッチって具材も大切だけれども、やっぱりパンだなぁ…。
パンにいろんな種類があって、それらそれぞれの性格にあわせた具材を選ぶコト。それがおいしいサンドイッチを作るときに大切なんだと思ったりする。
パンばかりが主張するのもサンドイッチとしては不適切。具材を引き立て、しかも具材がパンの力を引き出してと、互いがやさしく助け合う。それでおいしいサンドイッチが出来ていくんだと思ったりする。
一緒にたのんだレモネード。スキッと酸っぱく甘さもやさしい。体の隅々に染み入るような朝のゴチソウ。さぁ、帰る。

 

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コメント

  1. RHEIA

    東京へお帰りなさい、サカキさん。
    お疲れさまでした。

    サンドイッチのパンで重要なもの…それは「粘り」だと思うのですね。
    焼くにしろ焼かないにしろ、噛んでサクッと歯切れないパンはサンドイッチには都合が悪い。かといって粘りが足りなければ、食べてる間に具材をまとめておくことすら出来ない。
    厄介で、かつ最も面白い要素だと思います。
    サンドイッチって、パンの質、味、粘り、食感、厚み…様々な要素を具材と合うように揃えて、挟んで、切る。先日サカキさんが仰ってたように、挟まずお皿に盛って出す方がよほど細かな気遣いをせずに済むというもの。さすが、伯爵様がカードゲームをしながらでも食べられるよう…と言われるだけのことはあるなぁ…と思います。

    それにしたって、ツナマヨとチェダーチーズの組み合わせってどうしてあんなに美味しいのでしょう…先日ツナのポテトサラダを作った際に、チェダーチーズを薄くシェイブして少々投入。コクが出て、すごく美味しくなったのでした(´∇`)

    8年前のある日、雲に乗った5歳くらいの子が、じっと私たち夫婦の様子を伺っている、という夢を見ました。それから3ヶ月ほどして、妊娠がわかってビックリ。この世にいない方々が、空の上にいるというのは案外本当なのかも知れません。
    雲のように、雲に乗って…お父様もきっと、お空の上で見守っていてくださってますネ。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      RHEIAさん。
      歯切れと粘り。
      おっしゃるとおり、そのバランスがサンドイッチをおいしくさせてくれるんだと思うんですね。
      日本人て、すべてをおいしくさせないと気がすまない厄介な几帳面をもってるようで、だからちょっとそっけないサンドイッチにしておいしいパンが少ないのが残念でしょうがない。
      でも探すとあるんですよね。サンドイッチ向きのパンにであったときはうれしくてしょうがありません。

      雲の上にある世界。
      今まで意識したことはなかったですが、この日、飛行機にのってそんな世界があるんだろうなぁ…、としみじみ思いました。

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