雨の尾張屋、カレ南そばにカツ丼、天付きのきしめん

夜、家の近所で夕食をとる。
冷たい雨が夜に向かってますます強くなってくる。しかも風までちょっと出てきて、秋が一気に深まる感じ。
カレー南蛮でお腹の中から体をしっかりあっためましょう…、とそれで「尾張屋」。いつもは静かなお店なんだけど、同じような考えの人が多かったのか結構にぎやか。しかもみんな鍋焼きうどんとか煮込みうどんとか、あるいはあんかけ系の麺をふうふうしながら食べてる。
お店の中は秋本番。メニューの中にはちょっと変わったモノがあります。例えばあさりバターはまるでボンゴレ。濃厚胡麻ダレで和えるようにして仕上げたきしめんに豚しゃぶ添えたスタミナ系の料理もあって、サービス精神旺盛なとこがたのしく、うれしい。

けれど今日の注文は「いつもと同じ+α」。カレー南蛮そばの餅入り。玉子かためのカツ丼に天ぷらせいろをきしめんで。
ここでこうして食べるまで、きしめんなんてわざわざ食べなきゃいけない理由が見つからないような料理だった。ペロペロしていてうどんのできそないみたいな料理と思っていたのだけれど、ここのきしめんはまるで別物。
薄い…、けれどムチムチしていてほどよき歯ごたえ、噛み心地。しかも小麦の香りがたくましい。見た目もツヤツヤ、灰色がかった色をしていて風味豊かにウットリします。海苔をタップリ、天ぷらはナスにかぼちゃにいんげん豆。エビが一尾で衣はこんがりサクサク、花咲くように仕上がっている。

とはいえやっぱりカレーそば。
茹であげたまま。〆ずにそのまま使っているから蕎麦の表面に蕎麦の旨味が貼り付いたまま。
普通ならば蕎麦湯で補わなくはいけない成分がそのまま残って、それがカレーと混じり合う。
麺はどんどんやわらかくなる。
だから麺をたぐると麺そのものの存在感はなりをひそめて、カレーが蕎麦の形をしているように感じる。

餅を追加しました。
ねっとり、ポッテリ。しかも餅にカレーがくっつき蕎麦とはまるで違った食感。若い頃には餅はあんまり好きじゃなかった。粘って収拾がつかなくなるのが苦手だったんだけど、最近、こういうとろけもいいな…、って思うようになりました。あんこも苦手じゃなくなって、でも餅とあんこを一緒に食べるあんころ餅はまだ手が出ない。まだまだ大人になれません(笑)。

天ぷらきしめんに添えられていたエビの天ぷらをカレー南蛮の上にのっける。カレーを吸い込み天ぷら衣がポッテリしてくる。それもごちそう。
きしめんをカレー南蛮の汁にひたして食べてみる。むっちりとした麺にからんだカレーもおいしい。カレーと一体となる蕎麦もいいけど、麺は麺、カレーはカレーで互いに主張をし合うカレーきしめんもまたオゴチソウ。オモシロイ。
パン粉衣と玉子とつゆが一体となり口を満たしてとろけてくカツ丼というこの食べ物ってなんておいしい。元気がでます。油を含んだタレが染み込むご飯もおいしい。鰹節の酸味と苦味がおいしい味噌汁。薄切りにしたたくわんと一緒にパリポリ。お腹が満ちる。入り口においてあった傘立てのこの鍵の形がなんだか懐かしくってほっこりします。雨の夜。

 

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