雨が降ります…、頂上麺

ひさしぶりに頂上麺。
東京駅のキッチンストリートという飲食店が集まるエリア。今でこそ東京駅の中や外、あるいは周辺に沢山の飲食店を集めた施設ができている。けれどそれらの先駆けのような場所がこの場所。
開発当初は全店1300円で、ちょっと贅沢なランチを食べることができるというのがテーマで、かなり人気と注目を集めたものです。
今となってはそういう価格のしばりは随分ゆるくなり、高い値段でもお客様が集まる店は繁盛している。人気のない店は安くしても人気のないまま。お客様は値段を食べてるわけじゃないから当然のコトなんだろうけど、その勝ち負けが年々ハッキリ。ココは勝ち組の代表的なひとつではある。
フカヒレを使った麺が売り物で、今日もずっとほぼ満席という状態。
土鍋でグツグツさせた汁そばが一番人気ではあるけれど、さすがに暑くなってくるとあんかけ焼きそばも人気が出て来る。あちらこちらで焼けた器に乗せられた麺の上にフカヒレあんをかけるジュージューした音が響いているのにお腹を鳴らす。

最近ずっとその焼きそばを食べてたんだけど、ひさしぶりに土鍋煮込みのフカヒレ麺。
そのハーフサイズに揚げたエビのマヨネーズ和え。
ご飯に食後の甘味がついたセットをたのむ。
ちなみに今日。
もらったテーブルがお店の一番奥の小さなテーブル。
厨房への出入り口の真ん前で、冷蔵ショーケースの側面にテーブルの片側が押し付け置かれた一人しか座れぬ席で、見方によったら反省席(笑)。
けれどできたばかりの料理が目の前を行き交う様は、臨場感満点でくいしん坊には一等席。
ボクの料理も熱々以上に熱々状態でやってきました。
土鍋の中のスープはグツグツ。
泡がブクンと次々浮かんでプチッとはじけてスープの上に波紋を残す。

粘り気のあるスープのコトです…、残った波紋はしばらく残り、そこに新たな泡が浮かんでプチッと消える。波紋に波紋が重なってスープの表面はずっと泡立ち騒々しい。スープの香りも華やかで、喉がなります。箸で探って麺のズルンと持ち上げると閉じ込められていた湯気がブワッと立ち上がる。

熱いスープに閉じ込められいた極細麺はネットリとろける。とろみスープと一緒に口にやってきて、口でとろけるそのなめらかさ。いわゆるラーメンが麺の存在感をたのしむためにあるとするなら、これは麺が存在感を消してスープと一体となるとろけを味わうスープ料理。
胡椒と黒酢をたっぷり使う。
胡椒は香りと、スープの甘みを引き出して、黒酢は風味とコクをだす。麺を冷やして食べやすくするための小さなボウルも用意されてはいるのだけれど、冷ますとモッタリ感が弱まるような感じがするので、そのまま土鍋に箸を箸を突っ込みたぐって食べる。汗をかきます。オゴチソウ。

麺をキレイに食べ終えてスープが残る。
麺の小麦の粘りも混じってモッタリ重たいフカヒレスープ。
そこにご飯をパカンっと入れる。
れんげですくって食べると、とろみスープがご飯にからまり口の中をすべりまわるおいしさで、麺と一緒に味わうスープより一層スープの食感、味わいが引き立つ感じ。

土鍋の中を舐めたようにキレイにし、ごちそうさまというとデザート。
目の前にある冷蔵ショーケースの中からササッと、杏仁豆腐がやってきて〆。
このスピード感に臨場感も、この一席ならではというオゴチソウ。トゥルンとなめらか。杏仁香がほのかにただようやさしい甘みにウットリします。腹満ちる。ちなみに豪雨で新幹線が止まっております…、どうしよう。

 

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