陸路高知から帰る今日

asaasa toastところで高知の朝ごはん。
ホテルのバフェであれやこれやと。
ビジネスホテルの朝バフェはどこも大体同じ品揃え。
パンにトースター。ご飯に味噌汁、それからスープ。サラダに玉子、ソーセージやハム。そこにご当地的な何かがあると、あぁ、いいバフェだって食欲が湧く。

そう思いながら、まずはスクランブルエッグにグリルベーコン。
小さなボウルに入った冷奴。
きんぴらレンコンにちりめん山椒を混ぜてにぎったおむすび選んでお皿に盛った。
メインは釜揚げしらすでござる。
ご当地名産。
大根おろしをたっぷり山盛り。そこに添わせてまさに朝のメイン料理の風貌よそう。しっとりとした大根おろしと相性抜群。食べてるうちに食欲とイマジネーション膨らんでいく。トースト焼いてそこにたっぷり釜揚げしらす。醤油を少々。それからベーコン。2つに折ってサンドイッチにして食べてみた。
そしたらこれがおいしくて、ビックリします。トーストブレッドのカサカサ感としらすのふっくら。ベーコンの脂と塩味で風味やコクが増してお腹喜ぶ朝のゴチソウ。さぁ、仕事。

nerimonoチェックアウト後、次の用事の前に街をぶらぶら歩く。
地方の朝の商店街はまっことのどか。
朝だけでなく1日静かで、夜なんて人通りもなく怖いほどに静かだったりするのだけれど、それでも商店の人たちはシャッターを上げ、お店の前の通りを掃除し、お店を開く準備を行う。
毎日、朝には日が上がり東から西へと巡行して暮れる。
その粛々とした日々の繰り返しはまるで天の営みのごと。ちょっとしんみり、頭がさがる。

商店街のはずれの一角。
練り物を扱う店ばかりが集まる小さな通りがあって、そこはにぎやか。今日の仕込みがすでに終わって、お店の前にズラリおいしげな天ぷら並んでおいしい香りに満たされている。
つまみ食いをしたい衝動を我慢しながら、小さな通りの突き当たりにある「メフィストフェレス」って喫茶店へと足向ける。
約束までの時間をコーヒー飲んで楽しみましょう…、という趣向。

mefi miseゆったりとしたのびやかな空間。
テーブルとテーブルの間隔もほどよく取られて、仕切りをほとんど持たぬ大きな空間なのに、隣の席が気にならない。
店全体のにぎわいをたのしみながら、プライベートな時間をたのしむ。
良き喫茶店のいい店作り。
オキニイリ。

朝の時間にはモーニングセットが多彩に揃い、だから食事をしに来る人もたくさんいる。
けれど東海地方のモーニングセットがのように、飲み物たのめば自動的にセットがついてしまう、サービス精神旺盛すぎるようなこともない。
つまりお茶だけ飲むのも大丈夫という、気が引けないのがいいところ。コーヒーもらってぼんやりします。

mefi coffeemefi 400ちなみに平日。
モーニングセットは午後3時まで注文可能というのがなんだかやさしくて、それにくわえてランチセットも揃っているから、レストラン使いができるのでしょう。
こういうお店がたくさんあって、だから高知にはチェーンのファミレスがスゴく少ない。必要がないということなのでありましょう。悪くないな…、と思ったりする。

スッキリとしたやさしい味わいのコーヒーで、香り豊か、酸味控えめ。ごくごく飲めます。
飲めるのだけど、ごくごく飲んでしまうのが勿体無くてゆっくり時間をかけて味わう。すると徐々に風味が変わる。
甘みが増えたり、苦味が急に膨らんだりと一口ごとに味の印象が変わっていって、時間を楽しく過ごせるステキ。
とても丁寧にメンテナンスされている店。
笑顔がやさしく作業なめらか…、お客様の気持ちを邪魔せぬ良きサービスに満たされている店。
BGMは古典よりのクラシック。今朝はメンデルスゾーンの弦楽八重奏がかかっていました。好きな曲。
そろそろ時間の直前にお茶が届いて、どうぞごゆっくりって言われてちょっと恐縮します。なんだかお茶に追い出されちゃうように見えたら申し訳ないかもねと、浮かした腰を再びおろし、お茶をズズッとひとすすり。
レシートみたら「サイフォンコーヒー」って書いてある。400円で買える贅沢。さぁ、移動。

 

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yushokuyoru仕事を終えて、さぁ、飛行機に乗って羽田へと思ってタクシーに飛び乗って、しばらく走ったところでメールがポーンと入った。見れば乗るはずのフライトが欠航だという。

大韓航空機の事故で羽田が閉鎖のあおり。
ぼやぼやしてたら帰りそびれると、取って返して駅に行き岡山行きの電車に飛び乗る。

おかげで久しぶりに大歩危小歩危の絶景を見て、橋を渡って岡山の駅。
殺気立っておりました。
同じ状況の人たちが、松山、徳島、高松、高知と続々集まり駅の中には人が溢れてラッシュどきのごと。長丁場の旅。お供の弁当を買おうと売店に行くも売り切れ。お店のおばさんいわく、固形物はおつまみ、お菓子も含めて全部売り切れと、がらがらシャッターを下ろしてしまう。

改札を出て、駅ビルの中の寿司屋はどうか…、とみるとなんとバラ寿司がある。いつも買ってる祭り寿司と同じような趣向で、これ幸いとそれを買い電車に乗ったらすでに満席。自由席には立ちまで出てるという状態。
高知で切符を買っててよかった。
ホッとしながら座ってパクリ。
いつもの桃の容器の寿司とは違った本格的なる味で、何よりエビが味噌までおいしい立派なモノ。ちょっと得した感じになって、しばらく爆睡。そんな今日。

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