阿蘇のトースト。泰明庵のなめらかなカツカレー丼

数寄屋橋で野暮用があって、朝から移動。
ひさしぶりに地下鉄にのったけれど、こころなしか電車の中は静かで街も人出が少ない。
オリンピック、パラリンピックに伴う外出自粛がきっかけで東京の人たちの内向きムードは本格的になっちゃったのかもしれないですネ…、ボクの気持ちもおとなしめ。
有楽町駅前の交通会館で朝食。
「阿蘇」っていう名前の喫茶店が前からちょっと気になっていた。阿蘇っていう名前からおそらく熊本出身の方がやっていらっしゃるんであろうことと、昭和のこういうオフィスビルに必ず一軒はある、おなじみさんだけでできあがっているのであろう濃密なムードをちょっと味わいたくて。
カウンターだけ。特定目的店舗ということでタバコが吸える自由な空間。おなじみさんがひっきりなしにやってきてコーヒー飲んでタバコを吸っておしゃべりをして帰ってく。

アイスコーヒーをたのんでトーストをセットにしました。
こんがりと良く焦がされた厚切りトーストが一枚に、千切りキャベツにトマトにきゅうりの小さなサラダ。イチゴのジャムとバターがひと切れ、ゆで卵。
特別なものがあるわけでなく、どれもがいわゆる喫茶店の朝ごはんの定番ばかり。それらそれぞれの状態がすばらしくってうっとりしました。なによりゆで卵のみずみずしくて黄身までしっとりした状態に、作り続けることの素敵を感じてニッコリ。
サラダ用の小さなフォーク。バターやジュムを塗る用の小さなナイフとどれもピカピカ。ひさしぶりの昭和の朝を堪能す。

 

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街の人出と一緒に夏の暑さもピークを超えて今日は辛くて体を芯から温めるおいしいものをお昼にしようと「泰明庵」。
厨房と客席を仕切る壁いっぱいにおびただしい数の料理札。
熱いの、せいろに冷たいぶっかけ。天ぷらの専門店もできようほどの多彩なネタが揃ってて、丼、蕎麦前と気軽な蕎麦屋にあってほしいものはもれなく揃う。
中でも充実していておいしいと評判なのがカレー系。冬のせりの季節にはせりカレーそばを目当ての人で毎年賑わう、この界隈の風物詩。
今日の目当ては「カツカレー丼」。
カツカレーでもなくカレー丼でもなくカツカレー丼。出汁で玉ねぎと豚バラ肉、揚げおきのとんかつをクツクツ煮込んでカレー粉をとき、餡で閉じたものを熱々のご飯の上にたっぷり流して出来上がり。

ちなみにこれをたのむとお店の人が「カレーの下はご飯でいいですか?」って聞く。そばを選べばカレー南蛮そばのかつのせって料理になるのだけれど、基本がカレー丼であってカレーそばでないというのがオモシロイ。
もともとここの熱いかけ汁は荒々しくて力強い。節独特の酸味や苦味、エグミにコクが混じり合いくっきりとしたうま味、風味はなんとも独特。その力強さ故に癖のある芹のような食材も易易と手懐けてしまうほどにて、カレーとの相性がまた抜群。
じっくりと時間をかけて煮込んで仕上げているから、ただかけるだけのカツカレーと違ってカツは熱々。芯まで味が染み込んでご飯、具材との一体感が心憎いほど。丼をもちサラサラハフハフお腹に収める。流れる汗が心地よい。

 

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コメント

  1. わに

    私もここのセリ蕎麦のファンです。もちろん根っこ入り。

    • サカキシンイチロウ

      わにさん
      あれだけの量の芹を毎日丁寧に洗ってくれているんだと思うと、頭がさがりますよね。
      早く芹カレーの季節がこないかなぁ…。

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