銀座魚久、あじみせで昼

魚久銀座店の「あじみせ」。銀座三丁目のそろそろ昭和通りかというような外れにある店。
どんな路地にも飲食店が立ち並ぶ銀座という街にあって、この界隈はひっそり静か。
紙パルプ会館だとかキャノンギャラリーだとか目的がある人じゃなきゃやってこないような施設が周りを固めている。
京粕漬のお店です。一階部分は売店、二階にイートインコーナーがある。そこが「あじみせ」。11時半オープンだというのでちょっと早めにきたら、中へどうぞと扉があいて中に入ると二階に上がる階段下に椅子がある。
そこに座って待ってると、お店の人は二階開店に合わせて出迎え準備にスタンバイ。真剣な眼差しで表を見てる。さて開店です、上へと案内されて着席。

窓に面した長いカウンター。その一番端にすわって注文。「銀だらの西京焼き定食」をたのみます。
実はココにはあじみせ定食という、銀だら、鮭、さわらのそれぞれ西京焼きを盛り合わせにした定食もある。おそらくそれが一番人気。ただ、三種類の魚どれもが端材っぽいサイズや形がちょっと残念。食べるたびに、どれかひとつでも一人前を心置きなく食べたいなぁ…、と思って食べてた。だから銀だらの西京焼きを選んでたのんだ。しばらく待ってやってきたコレ。お膳の上にご飯に汁、焼けた銀だら、漬物、それから小鉢がふたつ。汁の蓋を開けるとおいしい出汁の香りがやってくる。焼けた魚の香りも旨い。

隣の人があじみせ定食をたのんでた。
脂でテカテカした銀だら。
きっちり肉がしまったさわら。
色うつくしい鮭の切り身とやはりあちらもおいしそう。
あぁぁ、やっぱりあっちにすればよかったかもしれないなぁ…、と思うも目の前の銀だらの切り身の分厚くうつくしいこと。
身はつややかで脂がキラキラしてみえて、端の部分はカリッと焦げて焼けている。
箸を当てるとブルンと弾ける。ご飯の上にのせてハフっ。口の中でもブルンとはじける。魚というより肉を食べてるような頑丈、たくましさ。脂がひんやり唇濡らし、強い旨味にウットリします。この厚さ、このボリューム感はやっぱり一人前を独り占めしたからなんだとニッコリとなる。

何度もここの西京漬けや粕漬けを買って自分で焼いて食べてる。なのにここで食べると本当においしい。素材自体が違うのか、プロの焼き手が焼くとやっぱりおいしいのかな…、としみじみ思う。
サイドもしっかりしています。茄子に細切りにしたたくわん、きゅうりの柴漬け。漬物が三点あるということそのものにまず感心。出汁がしっかりした味噌汁は実もたっぷりと。大根の梅和えにわらびの煮付けでひと揃え。
何よりご飯の炊き加減が最高でした。ちょっとかためで銀だらの脂をおいしくしてくれる。ほどよき量でお腹も軽い。オキニイリです、また来よう。

 

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コメント

  1. to22by

    ハワイでは「味噌焼きバターフィッシュ」が人気です。日本食レストランではバターフィッシュを銀ダラと呼んでいます。果たして同じものなのだろうかと長年思っています。バターフィッシュの食感はどちらかとういうと日本のむつに近いような気がするのです。どちらも美味しいですからいいのですけど。

    • サカキシンイチロウ

      to22byさん
      アメリカ人大好きの「NOBU」さんにも味噌焼きバターフィッシュが昔からシグニチャーディッシュとして用意されていますよね。コッドのブリンとしたハリを選ぶか、バターフィッシュのネットリ感を味わうか、いつも悩んでおりました。

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