銀座エスペロ、スペイン的なる卵焼き

昼にエスペロ。フワッフワ玉子焼きを食べたくてくる。
別に玉子焼きのお店というわけでなくスペイン料理の専門店です。店のインテリア、雰囲気、香り。どれをとってもスペイン的。
ただランチメニューに玉子焼きがある。それがフワフワおいしくてたまにスゴく食べたくなっちゃう。
ランチは2皿で構成されてて、前菜料理の人気はパエリア。
日本においてスペイン料理といえばやっぱりパエリアってことになるでしょうから、それを目当ての人がかなりいるのでしょうね。
ほとんどの人がそれをたのむ。大きなサイズで作ったものを一人前分取り分けるだけ。だからあっという間にやってくる。注文すると間髪いれず…、ってタイミングで気持ちが急ぐビジネスマンにとってのランチにはとても便利でいいのでしょう。

一方、玉子焼きは注文入ってから焼き上げる。
だから待ちます。
あとからやってきた人がパエリアにありついているのを見ながらお腹がグーグーなるのもしばしの我慢。
じっくり待ちます。
ただ待っただけのことある見事な仕上がりで、いつもうっとり。

その日によっても具材が変わる。
今日のは舞茸と玉ねぎとネギ。
油をたっぷり吸い込んでふわふわしていて、けれどしっかり熱が入って焼けている。
にもかかわらずみずみずしいのが油のおかげなんでしょう。舞茸シコシコ、玉ねぎサクサク、ネギがトロンと歯ざわり、歯ごたえ多彩な具材が卵の食感引き立てる。ちょっと強めの塩味が卵の旨味、甘みを引き立てオゴチソウ。

メインはメルルーサエビとアサリのサフラン煮込み。
ブイヤベース風の仕上がりです。
ふっくらしっとりしたメルルーサ。
深海魚独特の水っぽさを封じ込めるために一旦揚げる。
それをじっくりサフラン風味のトマトスープで煮込んでいくので、煮込まれていても身はみずみずしい。
繊維と繊維の間にスープが染み込んで、色もすっかりスープ色。
スプーンの背中で潰してスープと一緒に味わうも、スープがおいしく魚本体はどうでもいいか…、なんて思うほど。

パンの出番です。
キノコ型のハードブレッドでトーストされててほっかり熱い。卵焼きと一緒にやってくるのだけれどお店の人が「次の料理と一緒に召し上がってください」と真剣な顔で釘を刺す。パンをスープに浸して食べると確かにおいしく、カリカリの生地の表面がとろみを帯びてあったかくなる。それがまるで魚のように振る舞うステキ。堪能します、満たされる。

せっかくだからデザートつけます。スペイン風のカスタードクリーム。
ちょっと深めの小さな器がちょっと緩めのカスタードクリームで満たされぽってりやってくる。上に少々シナモンパウダー。すくって食べるとクリーム味のスープのようでなんともなめらか。甘さもほどよく上等な味。
真ん中の底にクッキー生地が沈んでてそれと一緒に食べるとクリームが確かな食感もってまるでケーキのように振る舞うステキ。エスプレッソをお供に飲んで、お腹においしい蓋をする。

 

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