銀座のウエスト、よく焼きトーストにコーヒーで、朝

銀座で朝。ウエストに寄る。
大通りに面してケーキの売り場があって、間口は小さく、だから目立たぬ喫茶室。お茶の時間はかなり混むこともあるけれど朝は静かなはず…、とドアをあけると10人を越える人が一つのテーブル囲んで大騒ぎ。
ケーキやパン以外に食べられるものはないのか…。
中国語のメニューはないのか…、とすったもんだの末、結局、外に出ていった。
未だに銀座のいろんな場所でこういう光景がくりひろげられているのでしょう…。外国語のメニューを用意するかどうかというのは極めて微妙な問題で、例えばアメリカのレストランにいって、日本語のメニューが出てくるとホっとするより、なんだか損したような、気まずい気持ちになったりする。
「食べる」というコトに限っては便利だけれど「海外を感じる」コトが損なわれちゃう。英語のメニューがあればいいかなぁ…、って思いもするけどそうはいかない事情もいろいろあるのでしょうネ。むつかしい。

騒動が去ったお店はいつものしずけさ。目の前にあるソファの背中のレースのカバー。モケット素材の貼り生地の清楚な椅子の佇まい。ベートーヴェンさまの彫像のしかめっ面が静かな結界を作っているようで、ちと笑う。 BGMはパセティック。
真っ白なテーブルクロスの上はキラキラ。砂糖のポットにミルクのピッチャー。天使の箔押しのコーヒーカップに朝のコーヒー。スプーンまでもがキラキラしていて、これを毎日磨く人がいるんだなぁ…、と思うとなんだか頭が下がる。
それにしてもミルクピッチャーの独特の形にいつも感心します。注ぎ口に対して持ち手が180度でなく90度でつけられているという独特で、脇をしめ小さな動作でミルクが注げる。エレガントな工夫でらっしゃる…、銀座的。

いつもならばサンドイッチをコーヒーのお供にするところ。今日はトーストをたのんでみました。
トーストにグリーンサラダ、ゆで卵がついてひと揃え。
ミルクのピッチャーのかたわらに本当に小さな塩が入った器がおかれる。キレイでかわいく、これがなくなってしまわぬところに、ウエストという場所のステキをあらため感じる。
しかもテーブルセットをする際に、大きなバスケットにはちみつや、イチゴやブルーベリーなどのジャムのポーションパックが5種類ほど、どっさり入ってやってきて、お好きなものを…、とすすめられるのネ。
いくつとっても良かったんだろうけど、マーマレードひとつでいいですって言っちゃう自分にクスッと笑う。
トーストはよく焼いてくださいとお願いをした。それでトーストが一番最後の登場となる。だから今朝の料理がすべて揃ったときにはサラダはほとんどなくなっていてちょっとさみしい記念ショットになっちゃいました。勿体無い(笑)。
それにしても、朝をむかえるのにこれほどステキな食卓の景色はそうそうあるもんじゃない。必要なものはすべてそろって、しかもそれらがうつくしくお腹を温めてくれるコーヒーはお代わり自由という贅沢。

ひとつひとつは入念です。グリーンサラダのドレッシングはオリーブオイルとバルサミコ。オレンジ果汁が甘みと香りをそえ整えて、シャクシャク歯ざわりとても軽快。朝の口をみずみずしくして目覚ますステキ。
ゆで卵はキレイに剥かれてエッグスタンドに乗せられ登場。その玉子のスベスベツルツルなめらかなこと。傷一つついてはおらずしかもホカホカ。塩を少々ふりかけパクリ。しっかり茹でた完熟玉子で、口の中で黄身がちらかりとろけてく。
さっくりとした生地のトースト。こんがりやいてタップリバターが塗り込まれている。噛むとザクッと歯切れてジュワリ。バターが滲んでおいしい香りにウットリします。贅沢な朝…、ちょっとのんびりいたしましょ。

 

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