銀座ウエストでハムと玉子のサンドイッチ

とびきりのサンドイッチで気持ちを満たそう。
そう思ってウエストに来る。
銀座であります…、とは言えメインストリートにあるわけでなく猥雑な新橋、生活感乏しい日比谷、有楽町に銀座といういろんな街の空気が程よく入り交じる、どこでもあってどこでもないような静かな場所にポツンとある。
昔ながらです。古い建物で、ずっと斜めにかしいてる。しばらくいると平衡感覚が失われるんじゃないかとちょっと心配になる…、でもあまりに居心地がいいものだからずっとそのままいたくなる。そんな空間。
今どき、ソファの背にレースの背当てがかけられている店はめずらしい。真っ白な布製のテーブルクロスが使われているのも同じように珍しく、コーヒーをたのむとテーブルの上がキラキラ輝くようにみえてく。ギラギラではなく、清楚にキラキラ…、そんなお店は本当に貴重。

コーヒーをたのむとテーブルの上にまず運ばれるのがシュガーポットとミルクピッチャー。どちらもキラキラ。見事にキレイに磨かれていて、ポットの中にはあふれるほどのグラニュー糖。ミルクピッチャーの取っ手は注ぎ口に対して直角に取り付けられている特注品。
コーヒーカップを持ち上げると、カップの下に小さな天使。カップソーサーの真ん中に箔押しで描かれた小さな模様にウットリします。それとおんなじ金色の天使がお冷のグラスの上にも舞っている。
分厚いおしぼり、グラスの中にはおいしいお水。スッキリとした苦味と甘み、やさしい酸味のコーヒーはおかわり自由というステキ。

サンドイッチをたのみます。
10種類ほどのサンドイッチが揃っています。
どれもがパンをホワイトブレッド、ライブレッドの中から選べる。
それにトーストしてもらえるので、都合、40種類のサンドイッチの中から選べるというコトになる。
好きなサンドイッチはハムと玉子のサンドイッチ。
ライブレッドをトーストして作ってもらうのがオキニイリ。

ボクのあとから親子連れのお客様が来て、向かいに座った。
お父さんに連れてこられた高校生くらいの男の子。「こういうお店でサンドイッチを食べるということが大人の証」というようなことをお父さんに言われてちょっと緊張してる。
このテーブルクロスにアイロンをかける人がいる。このシュガーポットやミルクピッチャーを磨いてくれる人がいて、こうして気持ちよく食事ができる。感謝しなくちゃ…、っていうような話をやさしく息子にするパパ。
ハムトーストにコーヒーたのみ、息子さんはクラブハウスサンドイッチにココアを注文。
ボクのハムと玉子のサンドイッチがやってくる。
加水しないで肉そのもので出来た白ハム。ほどよき厚さにスライスしたのをタップリ挟んだハムサンド。茹でた玉子を崩して作った玉子サラダがあふれるほどのたまごサンドが互い違いに並んでる。なんと端正、うつくしく、おいしく見える。オゴチソウ。

食べる前からおいしいです。断面見事にうつくしく、お好みで搾ってくださいとレモンを挟んだ搾り器までもがキラキラきれい。しかもレモンの皮をキレイに剥いて、皮の苦味が出ぬようにする。なんたる丁寧、そして入念なオモテナシ。
パンはカサカサ、見事に焼けててムッチリとしたハムの食感ひきたてる。ハムの塩味は若干強め。調味料を使わず味が整うステキ。
玉子サラダはポッテリと、レタスの葉っぱのシャキシャキ感がよきアクセントになっている。
大きく口を開けると一口で口に収まるサイズでもあり、そうして食べると口の中がサンドイッチで満たされる。それをワザワザ噛んで2つに歯切って食べる。するとカサカサ、前歯をくすぐるトーストブレッドの乾いた感じと、それを裏切るハムや玉子サラダの食感に口の中が騒々しくなる。どちらもゴチソウ、満たされる。

 

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