銀座の8階、クロヨルネコ

kuro kanbankuro2kuro1銀座に移動。仕事をこなして早めのランチ。どこにしようと銀座の街を歩いていたら気になる看板が目に入る。
「黒猫夜」という中国料理のお店の看板。
赤坂見附の駅を上がったところにある店で、いつも気にはなっていた。台湾系とか香港系とか、クセのある中国料理が好きな友人がココは旨いよ…、と言っていたのを思い出し、覗くことにした。

ビルの8階。しかもこのビル、もともとクラブ向けにできてるビルのようでエレベーターが一番奥。エレベーターに向かう通路には円筒形のサインボード。8階の場所に猫のイラストが入ってました。
この猫。かなり不気味な猫で、媚をうらない凛々しさになおさら気になりエレベーターのボタンを押した。

kuro mise上等なエレベーターがユックリ上がる。
ポーンっと音がして扉が開くと、いきなりお店。
しかも細い通路がまっすぐ奥へとまっすぐ続き、その両側に漆喰壁がそそり立っってるという、かなり作りこまれたしつらえ。

ちょっとびっくり。
しかも通路の奥にレジカウンター。そこにサービススタッフが立っていて目があってしまう。
こりゃ、怖いです。
はじめて来た店でこの情況。間違えましたと帰ろうにも、帰れぬコワさに思わず笑う。行き過ぎた緊張からの失笑…、とでもいいますか。飲食店において、少々のことでは動じぬワタクシも、かなりビビった。オモシロイ。

お店の中もしっかり作りこまれています。古い木材を使った柱に、瓦をのっけた屋根が重なり、アジア風の欄間がかかる。どこ風と言えばいいんだろう…、台湾風とでも韓国風とでも見ようによっては見れる景色で、沖縄的でもあったりする。
にもかかわらず流れる音楽はファンクな感じのポップスで、どんどん不思議な気持ちになっちゃう。

kuro donabekuro okogeランチのメニューは3種類。
豚の角煮をのっけた土鍋ご飯に海南チキンライス、数量限定という冷たい麺。
メニューに土鍋がゴーゴー強火で焼かれてる写真がのってて、土鍋ご飯が売り物なんでしょう。それをたのんだ。

10分ほども待ちましたか…、バチバチ、ご飯が爆ぜる音を立てつつ土鍋が来ます。
サイドにサラダ。キャベツとレタス、薄切りにした山芋に干した海藻。梅味ドレッシングがさわやかなモノ。
それから鶏のスープが一緒についてくるんだけど、これはかなり強烈な味。味だけじゃなく鶏の匂いも激しくて、ちょっと苦手で残しちゃう。

土鍋ご飯は見事でした。
ご飯はパラパラ固めのジャスミンライス。八角の風味がおいしい豚の角煮はほどよく固く、程よくとろける。脂は甘くて、けれど豚肉らしいザックリ歯切れる食感もほどよく残る。
ブロッコリーにスイートコーン、それからニンジン。よく混ぜていくと角煮のタレがご飯に移る。タレのとろみがご飯に軽い粘りをくれて、あんかけご飯ともチャーハンとも、炊き込みご飯とも違ったおいしさ。
ただ、口の中が旨さでいっぱいになっちゃうからチャンツァイがほしかったなぁ…、それだけ残念。オキニイリ。

 

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コメント

  1. Eiko

    銀座店はそんな作りなんですね…
    六本木店は「えーっと、このドア押していいの?ほんとに?」みたいな鉄扉がでーんと行く手を遮ります(笑)
    夜はお酒に合うようなおつまみ系が充実していて、とっても珍しい食材もきちんと作り込まれている印象で、ぜひ夜の食事のサカキさんのご感想も伺いたいです!

    • サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      オモシロイ料理が沢山揃っているというコトですよね。
      銀座のこのお店の居心地の良さはなかなかで、なので次は是非夜にと思っています。

  2. ワイメア

    香港の灣仔から銅鑼湾にかけての海沿いの
    土鍋屋さんが冬になると恋しいですが、
    何かが足りない黒猫夜です。
    お魚じゃないかな~~~
    チキンならまだその風情が感じられる気がします。

    • サカキシンイチロウ

      ワイメアさん
      香港の土鍋屋さん。
      ボクが好きなのはおっしゃるように魚か鶏。好きな人はカエルを好んで食べるようですけれど、豚の角煮では味が今ひとつ深みを持たないのかもしれません。

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