銀座のコーヒー、ガード下のカレーうどん

ひさしぶりに銀座でおしゃべり。銀座ウエストで人を待つ。
たのしいおしゃべりをするのにここほどステキな場所はない。銀座らしいキラキラとしたはなやかさがある。けれどギラギラしているわけじゃない。
静か過ぎず、騒々しくもなく。クラシックのBGMにお客さまのおだかやかな声。ときおり笑い声が泡のように湧き上がり、けれどバカ笑いや高笑いをする人はない。他のお客さまのことを気づかう配慮と分別をもったお客さまたち。そしておだやかなお店の人だけで満たされているステキな空間。
しかも店の設えもいいんです。
モケット生地の椅子やカーペット張りの床。窓にはカーテンが吊り下げられてこれらすべてが余計な音を吸い取り空間をおだやかにする。
カフェに多い板張りの床、カーテンを吊るさぬ大きな窓といったシャープな設えの店はお店の人が歩く音まで耳障り。静かなおしゃべりがはずむ「喫茶室」って、こういう場所であってほしいってしみじみ思う。

こんなステキな場所で暗い話をするのはあまりにもったいなくて、だから明るい話題を探す。
もっとも暗い話をはじめても必ず明るい結論に辿り着くようなムードがうれしい。ありがたい。
温かいコーヒーをもらいました。
酸味がやさしいコーヒーです。乳脂肪分の高いミルクはしっかりとしたコクと風味。コーヒーに落とすと渦を巻くようにして白い模様を作っていくのをぼんやり見るのもステキな時間。カップの中のコーヒーが少なくなると「おかわりはいかがですか」と注いでくれるのもありがたく、まもなく時間のその前におかわりしました。オキニイリ。

 

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ごきげんなおしゃべりをたのしんで時間は夕食時のちょっと前。ひさしぶりに「慶屋」に来てみる。
有楽町の駅の近くのガード下。並びに小さな食堂があってネ…、名前は「有楽町コンコース」。マグロ漬け丼の朝食セットが有名だった店でした。
慶屋はカレーうどんのお店。
メニューにはうどんもあるしそばもある。釜揚げだったりきつねだったり天ぷらそばもあったりもする。
でも有名なのはカレーうどんで、銀座で飲んだ〆に昔はよく食べていた。
10年ぶりのひさしぶり。作り方は丁寧です。出汁を沸かしてカレーを溶かしじっくり時間をかけて伸ばしてスープを作る。うどんもいちから茹であげて水で〆てから再びお湯にくぐらせあっためスープと合わす。

軽くぽってりしたスープ。細めのうどんがよくからむ。
うどんはしっかりとしたコシがあり、熱いカレースープに使っていてもずっと硬さを保ってくれる。
辛さはほどよい。あとからじわじわ押し寄せてくるような辛さで、むしろ旨味が強いのですネ。具材は玉ねぎ、細切れの肉。ネギがぱらりと散らかっていて、スープをこころおきなくたのしむように出来てる。
麺の量は少なめで、だからご飯がついてくるのはうれしいサービス。スープを飲んではご飯を食べて、舌をリセットさせたところでまたスープ。お腹から体にじんわりしみこみ気持ちがほんわかあったまる。650円のゴチソウ…、ありがたくってなつかしい。

 

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