銀座で香港、マッドクラブをヘイゲイで!

銀座で夕食。「喜記」に来る。
喜記と書いて「ヘイゲイ」と読む。
香港では有名なシーフードレストランで、銀座のこの店は先日開業したばかり。
香港のメニューをほとんど変えず、日本風にアレンジしない本場の料理を提供しましょう…、とがんばっているというので、来てみなくちゃネと思ってそれで。
コリドー街のほど近く。
飲食店だけが入居するビルの2階という立地。
大きな店ではないけれど、天井高くて気持ち良い店。厨房を間近に感じることができ、しかも厨房とホールのスタッフが一体となってお客様をもてなそうという気持ちが伝わる活気ある店。
空気がいいです。メニューを開くと、香港で見慣れた料理、けれど日本ではあまりみかけぬ料理がずらり。明るく親切な支配人と相談しながらメニューを決める。瓶出しの紹興酒もらい楽しい食事のはじまり、はじまり。

名物のマッドクラブの料理をたのむと、これを使って作ります…、と実物見せてくれるのですね。ツメが大きくまんまる太って、元気なところにウットリします。
「行ってらしゃい!」とみんなでカニを厨房に向けて送り出し、料理をあれこれ。

窯焼き叉焼がまずやってくる。
30分ほど前に焼きあがったばかりなんです…、と、たしかにあったか。ツヤツヤしてみえ、口に含むと肉汁じゅわり。脂がクチャっと潰れてとろける。
焼けているのです…、なのにみずみずしくてまるで茹でて仕上げた煮豚のようなしっとりとした舌触り。けれど焼けているから、肉の旨みが外に逃げずギュギュッと凝縮された感じにウットリします。

おいしいなぁ…、って食べてると支配人がやってきて、「日本の豚肉はすばらしくって助けられているんですよ」と。ただ、日本にはない素材もいくつかあって、例えばこれ…、と差し出されたお皿の中には炒めた野菜。台湾の豆苗をにんにくで炒めた料理。日本で売られる豆苗とまるで違って、太く育ったたくましさ。食べるとシャキッと歯ざわりよくてしかもとろける。緑の香りと軽い渋みが口に広がり、力強さにニッコリします。
アサリを豆豉で炒めたモノ。辛くしますか?って聞かれて、ほどよく…、ってお願いをして仕上げてもらった。支配人は「中辛にしておきましょう…」と不敵な笑みを浮かべつつ、そしてやってきたコレの辛くておいしいコト。豆豉の旨みが口に広がり、アサリの風味を味わってたらいきなりビリッと辛味が走る。赤唐辛子の突き抜ける辛さにびっくり。なのにそれがおいしくて殻にたっぷりついたソースをチュプチュプしゃぶって、指舐める。

エビのトースト。エビのすり身を食パンに塗り揚げて仕上げる香港や台湾でよくみる料理。
すり身だけでなく人差し指ほどのエビを開いてのせて揚げる。
それで一層エビ感たかまり、風味や甘みがたのしめる。エビトーストというよりも、裸になったエビ春巻きを指でつまんで食べてるような気持ちがするのがオモシロイ。

そして堂々、今日のメインのかに料理。
マッドクラブと呼ばれるカニ。日本ではガザミとかって呼ばれるカニで揚げて炒める。
炒めるときにスパイスとパン粉を一緒にくわえることで、カニからでてくるおいしいジュースをパン粉に吸わせて一切無駄にしない工夫。蟹の身は食べやすいようパーツ、パーツに切り分けられてて、手づかみしながらバクバク味わう。
マッドクラブのツメは大きい。
殻を砕くとガザミ独特の茶色い肌のバッサリとした肉がでてくる。繊維が太くて裂けた貝柱のようで、けれどざっくり歯切れる感じは平貝のよう。旨みつよくて、カニ独特の香りも強烈。足の部分はスベスベで、腹の肉はふっくらやわらか。
カニやパン粉と一緒に炒めたにんにくにネギ、生姜や赤唐辛子の味わい、風味もカニのおいしさを引き立てる。カニを食べると無口になる…、というけれど、あまりにおいしくそのおいしさをみんなで口にしないとおさまらない。だから手も動かし口も動かし、ワイワイパクパクテーブルの上をにぎやかにする。オゴチソウ。

そして〆。中国レタスを豆豉と鯪魚で炒めたモノ。香港の代表的なご飯のお供で、鯪魚(ケイヒー)っていうのは鯉を干して醤油漬けにした具材でもあり調味料でもある食材。味を凝縮した鯖の缶詰みたいな味で、食感は干しダラ。噛めば噛むほど旨みが染み出し、中国レタスのシャキシャキとした食感ひきたて食欲が出る。
香港式の細麺をネギともやしと一緒に炒め煮にしたのが〆の〆。オイスターソースの旨み、風味がおいしくて特にもやしがシャキシャキおいしくお腹が喜ぶ。カニの味を吸い込んだパン粉をかけて食べるとこれまたおいしくて、一堂満足。また来なくちゃね…、って思って帰る。オキニイリ。

 

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