銀座、魚久、あじみせの昼

昼、銀座でおいしい魚とご飯を食べたくて、それで「魚久」。

おいしい魚のお店は多い。
けれどそれを「おいしいご飯」と一緒に気軽に食べるコトができるお店は希少。
それでテクテク歩いてやってくる。

百貨店の中に多くのお店を出店している京粕漬けの専門店で、ボクの家の近所にも路面店があったりもする。
けれどイートインを持っているのは人形町の本店と銀座の店だけ。「あじみせ」って名前のコーナーで、これが気軽でとても良い。京粕漬けを売ってる一階から階段上がって2階にあがる。炭場の置かれた厨房の中で魚が焼ける匂いがただよってくる…、腹が鳴る。

下の売り場で売られている粕漬けの中から、特によい状態のものを焼いてくれるシステム。
魚の選択肢は日々、変わり今日は4種類ほど用意されてて、中でも今日の状態が良いというのが銀だらでそれを選んだ。

ジックリ待ちます。
注文が入ってはじめて魚を覆った粕をぬぐって準備する。
だからほとんど空気にふれず、魚が劣化しないのでしょう。焼けた粕そのものも焼くと香ばしい料理の一部になってくれるから、ほどよく粕を表面に残したままでジックリと焼く。
直火の遠火。
甘い粕は火がつきやすく、だから火加減が難しい。
ココの粕漬けをたまに書い家で焼いたりするのだけれど、そのときはフライパンで焼くと失敗しないですよ…、とお店の人からすすめられる。
確かに直火で焼くといつも失敗しちゃう。
それで教えてもらった通りにフライパンで焼くのだけれど、こんがりとした香ばしさがどこか足りないように感じる。

ここではさすがに直火で焼く。だからいつもの粕漬けがまるで違ったゴチソウになる。さて、注文をして10分ほども待ちましたか…、冷たい麦茶を飲みながらお腹を鳴らしてやってきたのがキレイなお膳。上にギッシリ、お皿が並びおいしい香りを漂わせてる。

味噌汁の具は刻んだ油揚げと蓮の茎。
蓮の茎の断面にはちいさな穴が沢山あいてて、中にたっぷり汁を蓄えトロトロになる。
なのに噛むとサクサク歯切れる。
素朴なゴチソウ。オモシロイ。

出汁はしっかりしていて味噌の風味もどっしり、濃厚。
メインが味わい豊かな粕漬け。だからそれに負けぬ味わいが汁にもあって、それでご飯がおいしく感じる。
山くらげと鰹節のあえたモノ。
コリコリ食感警戒で、青菜のおひたしはみずみずしい。
刻んだタクワン、大根のしそ漬け、キュウリの柴漬け、それから白菜と漬物さまざま。ちなみにご飯はお替わり自由で、ご婦人方も臆せずどんどんお替わりしてく。
焼けた銀だらの粕漬けを箸で崩してご飯の上にのっけてパクリ。焼けた麹の風味豊かと銀だらの甘い脂が一緒になって、ご飯とからんでなんとおいしい。今日食べたかった魚とご飯の組み合わせとは、まさにこれってウットリします。

それにしても脂ののった銀だらのおいしいコト。
しかも脂がいい脂。
身も引きしまってて、ブルンと弾ける。
焦げた端の部分はガリッとこうばしくって、ジュワッととろける。
粕の中で水気を吐き出し、それと交換に粕の旨味をたくわえた身はネットリと。
旨みがギュギュッと凝縮されてる。
スベスベとしてハリのある魚を超えた食感にウットリします。

それにご飯がおいしい。
目にツヤツヤとうつくしく、ちょっと固めに炊き上がっていて粕漬けのむっちりとした魚の食感を引き立ておいしい。
すべてにおいてボクの好みというのがなんともウレシクて、食がどんどん進んでく。

お店の中にはご婦人型やお年寄りというこういう食事を好みそうな人に混じって、食欲旺盛な若いサラリーマンもかなり混じっているのがたのしい。日本人って、ときにはこういう料理でお腹を満たしてくなるものなのでしょう。
直火でガリッと焼けた魚ではあるけれど、深海魚の皮はさすがに分厚くて焼けてネットリ。こりゃ、無理だなぁ…、ってそれだけ残した。あとは全部キレイに食べて、笑顔でニッコリ。さぁ、仕事。

 

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