金ケ崎に来てイタリア料理にジンギスカン

primi移動の先は東北の街。
古川という街で新幹線をおりてそのまま車で移動。
北に向かって1時間ほど。
岩手県の金ケ崎という小さな街に、イタリア料理を食べに来る。
地元で人気の精肉店の隣にあって、その精肉店を営んでいる人のイタリア帰りの息子さんが始めた小さなレストラン。

「PRIMI」という名前の店です。
場所は決していいとは言えない。昔のドライブイン立地とでもいいますか。街と街をつなぐ通過性の高い場所。夜になると周りは真っ暗。とっぷり明かりが消える場所。
よほど特徴があって、料理やサービスに自信がないとなかなか出店出来ない場所で、しかも地方都市にあってイタリア料理とはなかなかの冒険。どんな料理なんだろうとワクワクしながらお店に入る。

pri-ryouriオープンキッチン。
調理人が2人で料理を作りそのままサービスもする。

メニューは多彩でどれもがファミレス価格で親しみやすい。
今、東京で流行っていること。
あるいはかつて流行ったものを気軽な値段にアレンジし直し、メニューに上手に取り込んでいる。
地方の人。
特に若い女性の頭のなかには「東京の今」という引き出しがある。
いつか東京に行ったら行ってみたいと思って引き出しにそっと収めたお店や料理。それを地元でたのしむコトができたらどんなにステキだろう…、とそんな気持ちを満たせるお店。オモシロイ。

サラダに甘エビのアヒージョと、このあたりは最近、どんなレストランにもありそうなモノ。

ところが「モン・サン・ミッシェル風のオムレツ」っていうのがあって、たのんでみると正真正銘、モン・サン・ミッシェルの郷土料理のスフレ風のオムレツでした。ふっくらとした軽い食感で自分で作ろうと思えば大変。東京の有楽町にいけば専門店がありはするけど、家の近所で試すことができればなんともありたがきこと。オモシロイ。パスタの水準はなかなかなモノ。料理の腕は確実です。

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メインディッシュのおすすめはフォアグラロッシーニというのもたのしい。
俺のレストランが一躍日本で有名にした古典的なるフランス料理。これも一度は食べてみたい料理のひとつなのかもしれず、しかも料理の出来栄えはしっかりしてる。値段はこれで1780円という、俺のレストラン顔負けのモノ。
豚ヒレ肉のカツレツも、食後のデザートもどれもしっかりした味で、使い勝手のよさげお店。聞けば週末は駐車場から車があふれるほどに人気があるんだという。地方には地方の商売があるんだなぁ…、と感心します。オモシロイ。

 

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〆にジンギスカンでもどうですか…、と薦められてお店の隣。肉屋さんでまず肉を買う。
肉屋の横に大きな食堂。カーペット敷きの大きな座敷に座卓がズラリと並んだお店。昔、ドライブインと呼ばれるお店は大抵こういう作りだった。座敷の脇には厨房があり、調理人が大きな鍋を振っている。
鉄板焼きもたのしめる。けれど生姜焼きとかナポリタン、とんかつなんかの定食商品も充実してて、腹ペコなときに食べたいものはなんでも揃う…、って感じのメニュー。若い人たちのグループ客は鉄板焼きでジュウジュウしてる。おじさん一人のお客様は大盛りライスで定食食べる。おしゃれなところは何もないけど、この地方の人たちにとっては無くてはならない店なんでしょう。

sai-nikusai-teppanさて、ボクらのお肉。
生ラムにラム。マトンに牛バラ肉がズラリと。
びっくりするほどの分量の野菜と一緒にやってくる。
この分量で三人前。
ひゃーってまずは目がビックリ。

お店のおばさんが腰を曲げつつ、よっこらしょ…、と持ってきたのが大きな鉄板。
脂を吸ってテカテカしてる。
しかもよく見るとどこにも継ぎ目や折り目のない、つまりこの形で鋳物で作ったオリジナル。持つとずっしり重たく分厚い。
強火にかけてもしばらく熱を蓄熱するの時間がかかり、一旦温まると鉄板から肉の脂の匂いがしてくる。
北海道のジンギスカンとまるで違ったジンギスカンで、タレで揉むことなく肉をそのままジューッと焼く。焼けたらそれをタレにくぐらせ食べるというモノ。
肉が新鮮だからでしょう。羊の肉に特徴的な匂いがほとんどしないのですね。肉質むっちり、歯切れがよくてしかもジューシー。

あんまり羊は得意じゃないけど、これはおいしく食が進んでしょうがない。肉も旨いが、肉の脂を吸い込んで焼けた野菜の美味しいこと。野菜を一杯たべるんだから…、それに羊の肉は健康的な食べ物だからと、二度目の夕食を食べる言い訳考え食べる(笑)。

sai-curryタレもおいしい。
甘めのタレで、ニンニクの味や香りがドッシリ。
とろみがついてるわけじゃなく、サラッとしていて、なのに肉をちょっとくぐらせるだけで十分味がのっかるオモシロさ。
ご飯に汁のおかずにしながら食べてたら、お待たせしました…、と大きなお皿。
大盛りカツカレーをお持ちしましたと、みて仰天。

後ろに写り込んだ鉄板が小さく見えるも、遠近感でそうなっているのでなくお皿自体が大きいのです。
おそらく鉄板とほとんど同じ大きさで、そこにご飯で土手を作って中にタップリ、カレーを充填。小さく見えるとんかつも実は普通の大きさで、極細麺に見えるナポリタンも太めのスパゲティーで作られたモノ。
すべてがまるで錯覚みたいな食べ物で、みんなでこれをちょっとづつ、分け合い食べる。
カレーは旨味の強い…、つまり味の素をタップリ入れた必要以上に美味しいカレー。年寄りが作る料理はときにこうして化学調味料まみれであることがあるもので、例えば漬物がキラキラ、透明な結晶まみれになっていることもあるくらい。
おいしいカレーを食べながら、ジンギスカンに舌鼓。なんだか不思議な夜でござんす。お腹が満ちたら車で再び古川で。お腹揺すって帰ります。

 

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