酷暑の岐阜で淡々の蕎麦

昼食の前に夜の献立が決まってしまう。
ガッツリ肉を夜に食べよう…、と、それで昼は軽い昼。なにがいいかとみんなでそうだん。蕎麦にしようと「淡淡」という店を選んだ。畑と住宅が混在している飲食店がありそうもない場所の小さな一軒家。何度か来てても、何度も迷う。たどり着いたら満席で30分ほど待って座敷に案内される。
ご主人の仕事が丁寧なお店です。だから座ってからもしっかり待ちます。たのしくお待ちいただきたい…、ということなんでしょう。そば切りをしたときにでてくる端材をあげた蕎麦せんべいがやってくる。そば茶と一緒にそばせんべいをバリバリかじってぼんやりと待つ。

「三番叟」というここの名物。
三種類の蕎麦と天ぷらが一緒にお膳でやってくる。
天ぷらが穴子、エビから選べるのだけど今日は残念。
穴子が売り切れ。
それでみんなエビの天ぷら選んでたのんだ。
小ぶりの丼が2つ並んで中に蕎麦。
ひとつは自然薯のぶっかけそば。もう一種類はしらすおろしとどちらも涼しげ。
蓋付きのお重の中にはせいろが入って、三種の蕎麦がひと揃え。
実は他にも食べたい料理がいくつかあった。自然薯に青唐辛子味噌を混ぜた蕎麦とか、茄子の煮浸しと大根おろしで味わう蕎麦。あるいは自然薯を蒲焼にしたうな重仕立ての丼がつく蕎麦であったり、悩んだ末のこのチョイス。食べる前から大正解とウキウキします。

麺は細いです。
注文うけてから伸ばし、切り分け茹でたのでしょう。
角が立っていて断面見事な正方形。
せいろを食べると蕎麦の風味も華やかで、なにより口の中でザクッと歯切れて散らかる感じがとてもにぎやか。
ネットリとした自然薯とろろと一緒に食べても、とろろの食感に負けない蕎麦です。
とろろの粘りが麺の表面を覆ってまとめて、唇の間をすり抜け口の中に飛び込んでくるその感触はまるで一本の太い蕎麦。
ところが口の中に入るとそれがぱらりとちらかりはじめて、麺の一本一本を口の隅々で感じるステキ。オモシロイ。

しらすおろしのしらすは釜揚げ。しっとりしていてみずみずしくて、磯の香りがぽわんと鼻先に漂い旨い。ちょっと辛味をもった大根おろしと一緒に、蕎麦にからんで口の中。三種類のそばそれぞれが異なる味や食感の印象があるというのにウットリ。堪能します。

ちなみに天ぷら。エビが二本に分厚い筒切りの茄子にズッキーニ。エビの下にはネギの天ぷらが枕のように置かれてて、噛むとザクッ。そしてとろりとネギの甘みをたのしめる。
エビはサイズこそ小さめだけどしっかりとした正直なエビ。甘くてムチッと食感とてもたくましく、しっぽもカリカリ。香ばしい。エビは塩でたのしみました。けれど野菜の天麩羅は自然薯そばの中につっこみ、油の旨味をたれに移した。しばらくタレに沈めて食べる、茄子の甘くてとろける感じにニッコリします。せいろも二種のぶっかけ蕎麦もそれぞれ半人前より少々おおい分量で、3つ食べるとせいろを二枚食べたくらいの満足感。しかもタレや出汁がおいしくお腹満ちます。涼やかに。

 

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