配膳ロボくん以外、誰に会うことのない朝のガスト

ガストで朝食。いつもの注文。
スクランブルエッグ&ベーコン、ソーセージセットのドレッシング抜き、小ライス付き。
半年前に659円だったのが707円になっていた。この小刻みな値上げがなんだか弱気に感じる。
もっとズバッとあげなくちゃ、近々、再び値上げをしなくちゃいけなくなるに違いない。
ただメニューブックを作りかえるのと違って、メニューブックを兼ねたタブレットオーダー端末の内容を変更するのは至って簡単。コストもそんなにかからない。だからほんのちょっとづつだけ上げていくのに違いない。
それからなんと「PayPayでテーブル決済はじめました!」と告知されてた。タブレットの画面にQRコードが表示され、それでパパッと支払える。配膳ロボットとセットにすれば、ホール側は無人にすることもこれで可能になったという訳。そういえば入店してからお店の人の姿をまるで見かけない。

ドリンクバーに飲み物をとりに行ったら厨房前で配膳ロボくんが寝てらっしゃった(笑)。
テーブルサイドのプラスティックのコンテナにカトラリーが収められてる。上からお箸、スプーン、それからナイフフォークの順番で、おそらくそれがガストのお客さまの食べ方の頻度の順番。
でも多分、お箸、スプーンにフォーク、ナイフの順が食べ方に沿った並べ方に組み合わせじゃないかと思うのですね。
ナイフを使わなきゃ食べられない料理は少なく、スプーンとフォークがあれば洋食系の料理のほとんどは食べられる。ナイフとフォークが一対だ…、っていうのは西洋人の考え方で、東洋人ならフォークの対はスプーンじゃないかと思ったりする。どうだろう。

テーブルで待っていたら、目覚めた配膳ロボくんが料理を運んでやってくる。
いつもの料理。
まずはサラダをむしゃむしゃ食べる。
加工工場であらかじめ切られ混ぜられ盛り付けるだけのサラダであります。
考えてみればこの料理。
包丁を一切使わずできる料理でございます。
サラダを食べながらソーセージやベーコンをひたすら細かく切り刻む。
ドレッシングを使ってないから食べ終わったところはキレイ。そこにご飯をパカンとのっけ、醤油をタランとかけまわす。
そしてひたすらお皿の上のすべてを混ぜる。ナイフでスクランブルエッグを切るように、フォークでフワッと空気をご飯を含ませながら混ぜ合わせ、胡椒をたっぷりかけて完成。即席チャーハンの出来上がり。

醤油ってスゴい調味料だなぁ…、ってしみじみ思う。塩味、旨みに軽い酸味があるだけでなくこうばしい香りまでもがあって料理がしっかり整う。そこにソーセージやベーコンの脂の香り、そしてコク。胡椒の風味がくわわって、混ぜただけとは思えぬ仕上がり。
途中でタバスコをパッパとふります。すっきりとした酸味に辛味が即席チャーハンを夏味にする。添えられていたケチャップをプチュっと絞り、適宜くわえて食べるとそこだけケチャップライス。たのしく食べてお腹は満ちる。
PayPay使ってテーブル決済。「ありがとうございます」と誰にも言われずお店をそっとあとにする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。