近為の今日のお茶漬け、京のぶぶ漬け

ひさしぶりに覗いてみよう…、と「近爲」に来る。
東京駅の大丸の中。食堂街の真ん中、かなり目立つ一角に出店している。日本家屋のしつらえに入り口部分が漬物売店。そのイートインという風情の店で、おばさまたちに人気のお店。
ただ今日は不思議とおじさんグループが次々やってきては昼食とっているではないの。ちょっと不思議で愉快な景色。
人気なのは座ると最初にやってくる、お通し代わりの漬物さまざま。売店で売っている季節の漬物を試食させてもらってる…、ってそんな感じがたのしい上に得した感じになるのがステキ。ほうじ茶を飲みつつ漬物カリカリ食べて、たのんだ料理を待つのも乙なものでござんす。

料理はシンプル。
炊きたてのおいしいご飯に魚の西京焼きが何種類か。
おばんざいに漬物、汁などがついてひと揃え…、というお腹にやさしい日本の料理。
中でも一番のおすすめというのが「京のぶぶ漬け」という定食。気取らず言えば「お茶漬けセット」です。
それを「ぶぶ漬け」と言い直し、「京」という言葉をつけるとゴチソウ風の名前になる。
「今日のお茶漬け」と「京のぶぶ漬け」。
似ているくせしてまるで違って感じるところがなんかくやしい。お値段2100円でした。京都な値段(笑)。

おひつにたっぷり熱々の白米。
メインは漬物。
サービスで出て来るお通し代わりの漬物とは違って上等。手が込んでいるのが7種類。
汲み上げ湯葉にわさびに醤油。
もってきたときには野点したての三段重ねの木枠に入ってた、ひじきの煮物によもぎ餅、鮭の西京焼きはお店の人がテキパキ木枠から出してお膳の上に並べた。写真を撮る暇もないせわしなさ(笑)。ご飯を装うしゃもじはシットリ水を含ませ準備できてて、食欲なくともこれならサラサラ、お腹の中に入ってくれそうな予感がおばさま、おじさまにはたまらないのでありましょう。

大きなテーブルの真ん中にIHヒーターが埋め込まれていて、そこに茶釜。
チンチンお湯が湧いている。
竹の柄杓が置かれてて、それで急須にお湯を注いでお茶にする。
急須の中には煎茶の葉っぱ。
上等にしてしかもお茶がよく出る温度に茶釜のお湯の温度はいつも保たれている。
お茶漬け用の梅ちりめんが供されます。
梅もちりめんの乾いてて、そのまま食べるとバサバサする上塩辛い。ところがご飯の上にこれを置き、お茶を注いだ途端にすべてが潤って、味や風味も見事に整う。サラサラサラサラ、口から喉、喉からお腹に一直線にお茶漬けご飯がお腹におさまりあったまる。

メインの漬物はどれもさすがにおいしゅうござる。甘さ控えめの千枚漬け。昆布のトロミがねっとり蕪にからみつき、茶碗を急いで出迎えないと途中で端から滑り落ちちゃう。
壬生菜や青菜、大根、奈良漬、浅漬たくわん。味もそれぞれ異なるけれど、なにより食感多彩であきない。
本来ならば主菜になるであろう鮭の西京漬けも、この定食ではちょっと小さめ。あくまで脇役。ただこんがりと焼かれてて、皮もこれなら食べられるわい…、とサクサク食べて、茶漬けをおいしく味わい食べる。
それにしてもお茶がおいしい。上等なお茶をよき温度のお湯でいれれば、それそのもんが出汁のごとき旨味、味わい、風味を発する。まさにそんな感じでサラサラ、ご飯が一層進んで満腹。おいしいお茶で〆とする。

 

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