赤坂鮨兆、おまぜを食べる

赤坂で昼。
ひさしぶりに来てみましょう…、と「鮨兆」にくる。

TBSに近い赤坂。
タクシーが頻繁に行き交う通りに面したビルの三階にある。
2階に昼の天丼でいつもにぎわう「天茂」という天ぷらの店があって昼には3階から2階を経由して地上までつらなる行列ができたりしてた。
今日も待たなきゃいけないかなぁ…、と思ってタンタン、階段上がる。
時間は1時を過ぎた、つまりランチタイムも終わった時分。
2階は満席。待ち客少々。
三階のココはすんなりお店に入れた上に、先客たったの二組でした。

2年ぶりのコトでしょうか…、かつてはこんな時間でもかなりにぎわっていたはずで、なんだかさみしい。お店の中に溢れていた元気で明るい空気もどこかに行っちゃったみたい。

カウンターにテーブル席というとても普通の寿司屋の姿。カウンターの端のテーブルをもらって座る。
メニューは一種類。「おまぜ」という名前のばらちらし。だから聞かれるのがご飯の盛り。「小盛り、普通盛り、大盛り」と3種類あり、しかもお替わりが無料でできるという大盤振る舞い。普通盛りをたのみます。
四角く深い器の中にまずはシャリ。それから次々、具材を並べてテキパキ作る。オフィス街のランチタイムはスピード勝負。ちらし寿司とか海鮮丼の類は案外、手間と時間がかかる。ネタのひとつひとつをきれいに盛り付けるのは熟練の職人さんの手をしても時間がかかることでだからばらちらし。

あらかじめ切った魚をタレに浸して漬けにする。
マグロの赤身に鯛、ハマチ。
光り物は鯖を軽く酢じめにしたもの。
それぞれ大きさが絶妙で、口の中にすんなり飛び込む。
にも関わらず、口の中に魚がいる…、という存在感がそこなわれぬ程度の大きさ。
しかも一つはひとつの切り身の形がうつくしく、端材ではなくわざわざそのために作られた…、と言う丁寧な様に感心します。散らかってるのに美しい、とはステキなところ。

シャリは赤酢で味を整え、それで若干色づいている。
刻んだ海苔を混ぜて胡麻。
空気をたっぷり含ませふわっと器の中に置いたところに魚をたっぷり。角切りにした厚焼き玉子をパラリと散らし、ゆで海老、飛子にイクラを彩りにして仕上げてる。
何しろ具材、たっぷりです。
ご飯と具材がほぼ同量…、あるいは具材が多めとい言うような感じでだから「魚を食べてる」って実感に気持ちがどんどん豊かになってく。
しかもしっとりしてるのです。シャリもしっとり、魚もしっとり。特に厚焼き玉子のしっとり感に口全体が潤う感覚。おごちそう。
あっという間にお腹の中に収まっていく。お替わりしようと思えばできる分量で、けれどもしかしたらこの後、試食の仕事があるかも。そう思って我慢しました。大人なり!

汁が2種類ついてきます。

一つは白味噌。
種は豆腐と玉子のスリ流し。
出汁のおいしさを純粋にたのしむためのやさしい汁。
もう一種類は赤味噌を使ったアラ汁。
魚のアラがタップリ入って、赤出汁の酸味や渋みと魚の旨味の相性良きこと。
しかもあらがかなりの分量。だからあたかも魚のあら煮のような様相呈するところがウレシイもてなし。
おまぜをほとんど食べ終わるというタイミングで甘味が登場。
寒天に黒蜜を合わせたデザートで、この黒蜜がコッテリ、体の中に染み入るが如き甘さとおいしさ。蜜のコッテリと寒天のスベスベそっけない食感が互いを補いおいしくさせる。
ちなみにかつては、どら焼きをお勘定をした最後にどうぞとお土産としてくれたのだけど、今日はお預け。もうそういうサービスはやめたんだろうか…、どうなんだろう。昔の通りを期待して肩すかしされるさみしさ。継続はすべての工夫を凌駕するすばらしきもの…、と思うのだけど、しょうがない。

 

関連ランキング:寿司 | 赤坂駅溜池山王駅赤坂見附駅

コメント

  1. にゃおにゃん

    バラより握り派ですが、これは食べたい!次の上京時には訪れるリストに入れます。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      にゃおにゃんさん
      ボクもちらし寿司はほとんど食べないのですが、ここのおまぜは特別です。このビルの2階の天ぷら屋さんの天丼もおいしくて、胃袋が2つあれば食べ比べができるのに…、っていつもなやましく思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。