赤坂肉源、サービスたのしむ焼肉の夜

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ひさしぶりに赤坂にある「肉源」に来る。焼肉の店。熟成牛を売り物にしていはするけど、ボクにとってはそこが魅力じゃないお店。
料理をおいしく食べてもらおうと、サービスを含めて工夫が盛り沢山。何しろお店のど真ん中。オープンキッチンの真ん前にサービスステーションが置かれてる。大きく、しかも長方形のステーション。どの方向からでも近づけてサービススタッフがそこで情報共有したり、コミュニケーションとったりと良きサービスの要となってる。アメリカンスタイルのダイニングレストランではよくある場所で、よく見る光景。けれど焼肉レストランでこういう場所を設けてしかも機能させてるって、ほとんど例を他にみない。そこが好き。

niku-negi2niku-negi1今日はそのステーションの真ん前の席をもらってワクワク。
工夫に満ちた料理を食べる。

今日のおすすめという「九条葱まみれのリブロース」。
ネギが好きなら絶対、気に入っていただけると思いますと言われてたのむ。

薄切りのリブをタレに絡めたものと一緒に、ざく切りにした九条葱。かなりタップリやってくる。
まず鉄板にリブを並べて上にどっさり九条葱。
そこに再びタレをかけ、ネギの下の肉をトングで探ってネギにのっける。
乗っけたときにはほどよく焼けて、ネギがしんなりするまで待つ。
待ってる間にネギからでてくる蒸気で肉がふっくら仕上がりネギのカサが減っていく。ネギが焦げる匂いが食欲くすぐってそろそろ食べごろ。ネギと一緒にパクリと食べる。
ザクザクネギの歯ざわりがよく、ほどよき辛味と甘みが肉の旨みを引き立てる。
しかもお店の人がずっとおしゃべりしながら焼いてくれるのですネ…、なんだかウレシイ。

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しかもコレを作ってもらっている間にテーブルの上に次々料理が運ばれてくる。
サンチュを塩ダレで和えたサラダに、白センマイ。2種類のタレが次々と。こういう料理がテキパキ、すぐにやってくるのはとてもウレシイ。
だってお酒が飲めるもの。お酒を飲んで、お替わりするとそれもテキパキやってくる。食べたいときに食べたいモノが。飲みたいときに飲みたいモノが手元にあることほどよいサービスはないんじゃないかと、ニッコリします。
白センマイの白さはそれだけ手を動かして正直に、素材を仕込んだというコトで、その正直と丁寧にこれからやってくる肉をワクワク待たせるゴチソウ。

niku-hormonniku-steakハラミの肉のステーキをまずはもらって、肉を焼いてる合間に食べる。
塊肉をこんがりと焼く。
中をレアに仕上げたところで、一口大に切り分ける。
レモンとクレソン、赤唐辛子の味噌が一緒についてきて、赤唐辛子をのっけて食べると不思議なことに焼肉味になるのです。
顎に伝わる情報はあくまでステーキ。
なのに味は焼肉という、一度に2、3度おいしい料理。オモシロイ。

厚切り牛タン。
両面1分づつ焼いていただくと、中がレアでおいしい状態になりますよ…、と、一分用の砂時計をそっと差し出す。
これに限らず、鉄板を交換してもらうと30秒から1分で焼き時になりますよとかって教えてくれる。
お客様においしい焼き方、食べどきを伝える工夫をみんなで一生懸命してるんだろうなぁ…、と感心します。
上ミノ、レバー、ハツにシマチョウとホルモンたのんで次々食べる。
ゴリゴリ歯切れて奥歯でとろけるミノの食感。ザックリ歯切れて、強い旨みを吐き出すハツ。丸腸に比べて脂がほどよく乗って、皮のクニュクニュした食感と脂がブルリととろける食感のバランスがよいシマチョウと、味わいそれぞれ。
中でもレバーのおいしいこと。新鮮が故、角がたってて焼いても形がそのまま焼ける。表面カチッと、噛むと中はトロリとろけて強い旨みとおいしい香りで満たされる。お替わりしたくなるオキニイリ。

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ほどよくお腹が満たされて、〆をそろそろ。黒カレーと冷麺、それから今日からスタートしたという青海苔スープ。
黒カレーはほんの少量。大きなスプーンで4口ほどでなくなりますか。ビリリと辛くてフライドオニオンの風味がたのしい。焼肉でお腹を満たして最後の〆にはこんな程度の量がうれしい。なにより焼肉に負けぬインパクトのある味が気がきいてるなと感心します。
冷麺も量は控えめ。青海苔スープにはタップリ生の青海苔と豆腐にアサリ。貝の旨みと海苔の風味で口の中がさっぱりしてくる。韓国料理の味がしながら辛くないのが〆にはむしろうれしいのかなぁ…、と思いもします。満たされる。

niku-z料理がサービスをひきたてるのか、サービスが料理をひきたててるのかわからぬほどに、料理とサービスが手に手を取って喜ばす。
いい店だなぁ…、と思って、そろそろお感情をと声かける。

そしたら、デザートはお召し上がりになりませんか?と、さみしげな顔で見つめられ、おじさん、ならばとソフトクリームにコーヒーたのむ。
大人のソフトクリームと銘打った、3種類のリキュールを入れた容器を突き刺し、チュチュっとそれを注いで味わうデザート。
コーヒーの方はプレスコーヒー。
プレッサーにタイマーついてて、ピピッとなったら飲み頃という。工夫に工夫を重ねたサービス。勉強になる今日の夜。

焼肉屋さんに見えぬおしゃれな店作り。ワインセラーがあったりもして、こういうおしゃれな装いの焼肉店を、焼肉マニアは嫌うモノ。そんなリスクを敢えてとりユニークであり続けようと努力する。いいなと思う。また来よう。

 

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コメント

  1. Eiko

    しばらく行かない間に、ソフトクリームが!新メニューですね。
    先日近くのお肉イタリアンで悲しい思いをしたのですが、飲食店のサービスって、本当に奥が深いです。

    • サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      お客様のコトをどれだけ思うコトができるか…、それがサービスの真髄なんだろうと思います。
      ソフトクリームやアップルパイがばのしめる焼肉のお店。いいですよね。ますます好きになりました。

  2. りんご

    最近肌寒くなってきましたね。
    例年の炭水化物祭りに反して、今年は体がタンパク質を欲しております。
    焼肉って、元気をもらえるお食事ですよね。
    上司からは「30過ぎると、男も女も絶対に肉は食えなくなる」と言われ続けてきましたが、いまだに焼肉のお誘いがあるとテンション上がってしまいます。
    お肉もお魚も、もちろんご飯やお野菜も。
    お酒も食後のデザートも。
    なんでも「美味しいなぁ」と感じられることに感謝です。

    • サカキシンイチロウ

      りんごさん
      ボクは50も半ばを過ぎましたが、どうにもこうにも肉でなくてはならないときが突発的にやってきます。
      そういうものが食べたくなるって、生きているってことなんでしょう。そういうものをいくら食べても平気な体づくりをし直そうと、近所のジムに入会したのに、入会したことで安心してしまって行くに至っていない怠け者です(笑)。

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