赤坂一龍、滋養しみいるソルロンタン

酷暑に疲れた体を癒そうと「一龍別館」で滋養を得ます。
赤坂にある。韓国料理のお店でソルロンタンがめっぽう旨い。
小さな店でメニューは簡単。
看板メニューのソルロンタンに、蒸したスネ肉、チヂミにチャプチェ。
24時間営業で、夜に来るとそういう料理をたのんでチャミスル…、なんて人たちがたまにいる。
けれどほとんどの人が食べて帰るのはソルロンタン。
行列ができるような人気の店ではないのだけれど、早朝行っても夜中に行っても、どんなときでも大抵ひとり、一組くらいはお客様がいる。
お店で働いている人の共通言語は韓国語。お客様も韓国系の人が多くて、ほとんどがボクだけコミュニケーションの蚊帳の外って感じでもある。ボクの家から地下鉄2駅で来られる韓国…、って感じであります。オキニイリ。

ソルロンタン下さいって注文すると、無言で次々料理が並ぶ。
韓国料理のお店でお馴染みのパンチャンと呼ばれるご飯のおかず。それがずらずら、大きなお皿、小さなお皿。合わせて全部で11個。
大きな皿にはカクテキ、キムチ、韓国海苔。ここのカクテキは大根コリコリ硬くてしかも酸っぱい仕上がり。東京で一番好きなカクテキのひとつ。キムチも酸味がしっかりしてて、甘み控えめ。サクサク歯切れる白菜の食感軽快で、これも好き。
じゃがいもサラダにチョンガキムチ、にんにくの芽とおでんの煮付けに炊いた黒豆。甘辛じゃこに青菜のナムル、もやしのナムル。フルフル出汁がたっぷり入った卵焼きでひと揃え。どれもやさしい味付けで、中でもじゃがいもサラダが甘くておいしい。ボクの親父も好きだった店。ここに来るとじゃがいもサラダと甘辛じゃこを取り合い食べたものでした。

ソルロンタンとご飯が到着。
乳白色のスープがキレイでまずウットリです。
白濁している…、と書きたいところ「濁」の文字がもつ汚れた感じがふさわしくなく、だからあくまで乳白色。
スープの中には、牛頰肉とネギと春雨。
塊のままコトコト炊かれた牛頰肉を一口大の薄切りにして、それが全部で10切れほど。脂の筋がキレイにはいり、ザクッとと潰れてクチャっと潰れる。
噛むとジュワッと肉の旨味が広がって、繊維がハラリとほどけて消える。牛肉に別の味とか風味が混ざることない調理法。肉ってそもそもこんな味がするんだなぁ…、としみじみおいしい。

味はほのかな塩の味だけ。テーブルサイドに焼き塩が置かれて、それで自分好みの味にしていく。ひとつまみずつ塩を加えて味をみる。牛の旨味が強烈で少々足しても塩の効果をしばらく感じぬ。それが突然、味の印象が変わるのですネ。
塩の旨みと一緒に甘味と旨みがギュッとひきしまり、味に奥行きがやってくる。もうこうなると器と口の間を行ったり来たりしていたスプーンが止まらなくなる。おかずを食べて、ご飯にスープ。口の中がすべすべしてきて、コラーゲンで唇同士が貼りつく感覚。お腹がじんわりあったかくなり、腹の底から力がみなぎる、滋養に満ちたオゴチソウ。
今までずっといつも同じで、今日もおんなじ。これからもおそらくずっと変わらずこのまま。ありがたいな、と思う今日。

 

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