豚のごはん屋さん、ねぎしのねぎポ

夜、お勉強。有楽町の「ねぎポ」っていう店にやってくる。
東京フォーラムの裏側。山手線のガード下にあり、12月1日にオープンしたばかり。
実は牛たん焼きのチェーンストア「ねぎし」がはじめた新業態で、隣にねぎし。
この店になるまではねぎし経営の韓国料理の専門店が営業してた。
その店を徹底的にリニューアルして開業した「豚肉料理でご飯をおいしく召し上がれ」ってコンセプトの店。
ねぎポの「ねぎ」はねぎしのねぎで、ねぎポの「ポ」はポークのポ…、ということなんでしょう。
おそらく「ねぎし」という会社にとって、牛たんという食材の値段の高騰、食材の逼迫は経営状態を悪化させるリスクのひとつになっているんでしょう。だから牛たん以外のモノ、原価の安定している食材で専門店を作りたかった。それで豚肉…、ってことなんでしょう。わかる気はする。

豚肉料理。しかもご飯のおかずにしっくりとくる料理と言えば、代表的なものはとんかつ。あるいは生姜焼きでしょう。
だからここにもとんかつがある。
ただ普通に普通のとんかつを提供してしまうと他のとんかつ専門店との競争になって当然負ける。しかも男性的な料理というイメージが強くてそれで「しろかつ」という特徴をつけた。
低音でじっくり揚げると衣が白く揚がっていって、しっとりとした味わいになる。

生姜焼きも、そのまま工夫をしないとゴチソウ料理にはなってくれない。それでとんてき。伝統的な普通の料理をちょっとだけ角度をかえて作り直す。上手だなぁ…、と感心します。
それ以外には豚100%のハンバーグ。
そのハンバーグのパテを使ったロールキャベツに厚切り豚肉をたっぷり使ったスンドゥブチゲ。都合5種類の豚肉料理とご飯に汁にサラダ、漬物というきわめて絞り込まれたメニューの内容。
オープンキッチン。明るい店の作り方に女性を中心とした店舗スタッフ。どれもが女性顧客をターゲットにした工夫。メニューのデザイン、ピンクモチーフに文字のフォントとどれもがやっぱり女性的。

ハンバーグとトンテキ、ロールキャベツを選んでためす。
豚肉100%のハンバーグと言えば、新宿御苑の人気店「ウィル」ってお店が有名だけど、見事にそれをパクってます。まん丸に仕上げる形状、柚子胡椒とクリームで味を整えたソースに下にレンズ豆を敷き詰めるとこ。温泉卵で豚肉に欠ける濃厚さを補う工夫と、真似をするなら徹底的にってむしろ感心させられる。
分厚い豚肉をふかふかに焼き上げたトンテキには生姜風味のタレがタップリ。ご飯のおかずにこれはピッタリ。ロールキャベツはデミグラスソースで煮込まれているのがちょっと新しくって、ロールキャベツ自体は小さい。中のひき肉も少なめでキャベツを食べてる…、って感じのするもの。けれどソースがおいしくてこれはおそらくシチューの代わり。中にたっぷりレンズ豆…、というのも女性の舌にぴったりって感心します。

セットをたのむと野菜のピクルス、温泉卵にサラダにスープ。
スープは豚足を刻んで入れた豚足スープ。
コラーゲンが大好きな、女子にぴったりな濃厚味。
温泉卵は追加料金を払えばとろろに変えてくれ、ご飯にかけて味わえる。こういうところは牛たんねぎしの真骨頂。
聞けばロールキャベツにとろろを入れてもおいしいしハンバーグにからめて食べるのもいいですよ…、って。なるほど確かに。よく考えたなぁ…、ってまた感心。

このコンセプト。ランチタイムにはいいのでしょう。
家の近所とかオフィスの近くにあったら重宝しそうなお店でもある。
けれど夜にはいささか厳しい。何しろメインの料理5酒類だけです。それ以外はご飯とサイドの商品ばかりで、お酒を飲もうにもつまみになるようなものがない。にもかかわらず入り口脇にはワインセラーが作り込まれて、ボトルワインを売る気満々。
おそらくこれからいろんな工夫をしてくるのでしょう。
なにより豚肉という食材のあらたな可能性を一生懸命模索しようとしているところがいいなと思った。よき勉強。

 

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