豆腐をのせて豆飯となす!

豆腐をのせて豆飯となす!

東京について昼。東京駅の近くでと、それで「お多幸」。

otako新幹線がついた時間が、ちょうどお店の開店時間の直後だったから。
急ぎました。
人気の店で、近所の会社が昼休みになった途端に行列になる。
まだ昼休み前の時間で、だから急いだ。
駅を飛び出し早足でお店に向かって、テクリテクリと。
うれしいコトに、待たずに入れた。
ガラリと引き戸を開けるとまず目の前にカウンター。2階に向かう階段があり、グループ客は2階へどうぞと案内される。ボクはひとりで、ちょうど1席、カウンターの真ん中の席が残ってた。運良いことに、そこに案内されてワクワク。

otako lunch関東風のおでんの店。

ボクの席からはカウンターの中が丸見え。
大きな鍋にプカプカ、おでんが浮かんでる。
そのさまが、まさに目の前に眺めることができるウレシサ。
おでんの鍋の横には小ぶりの寸胴鍋。中には煮込みがクツクツ煮こまれて、スタンバイ。
出汁の匂いが小さなお店に渦巻いて、お腹が自然とグーとなる。

そういえば、新大阪を出発前にうどんを食べた。
あれも出汁を味わう料理。
おでんというのもまた出汁を味わう料理で、朝昼続けて出汁三昧。
しかも街や地方によって出汁の作られ方がまるで違って、それらそれぞれおいしく感じる。日本とは「出汁の島」かも…、って思ったりする。

otako tomesi昼の定食はおおきく2種類。
ひとつはおでん定食で、好みのおでんと茶飯に汁という組み合わせ。
出汁がしゅんだおでんを食べると、口の中が出汁まみれになり、そこにご飯をハフっ食べる。それはそれでおいしんだけど、やっぱりもう一つの名物ランチを食べたくてそれ。

「豆飯」っていう料理がメイン。
「豆腐をのせた飯」というのがその意味で、茶飯の上に煮込んだ豆腐をそっと乗せ、飯と一緒に豆腐をザブザブ、口の中へとかきこみ食べる。
食べはじめると止まらぬゴチソウで、ランチにやってくるほぼ8割かたの人これを選んでたのむ。
そのたび鍋の中の豆腐の面倒をみている人が、軽くうなずき豆腐の状態をみながら豆腐を選んでく。そのリズムがステキでニッコリします。持ち上げられる豆腐をみながら、あれがボクの豆腐なのかなぁ…、とワクワクしながら見続けてると、どうぞとボクのがやってくる。たのしくおいしい臨場感。

otako nikomi茶飯を盛った茶碗の上に、豆腐を乗せるその様子がまたいいんです。
箸でそっと鍋の中の豆腐をさわる。
さわりながら、ひとつひとつの状態を見極めているのでしょうネ。すべての豆腐が同じ状態になるように、位置を変えながらやさしくずっと見ているのです。
そして中からいい状態のを、お玉ですくって茶飯の上に。
おでん鍋の出汁を上からかけまわし、それで完成。

豆腐がトロトロ。
出汁が芯まで染み込んでいて、箸で触るとほろりと崩れる。
箸で持ち上げると壊れてしまうから、自然と茶碗に口をつけ、お茶漬けみたいにザブザブ口のかきこむように食べるコトになる。
ちょっとお行儀悪くはあるけど、お店の中のみんながザブザブ、同じようにかきこんでるから心置きなくザブザブ食べる。それがまたいい。

豆腐の香りはするのです。けれど味はおでん味。
固めの米粒とトロトロ豆腐が混じりあい、口の中で一つになって消えていく。
やっぱりおいしい。
まかない飯からはじまったんだという料理。たしかに立ったままでもこれならスルスル食べられて、しかもお腹が重たくなるようなコトがない。
働く途中の食事にピッタリ。働くサラリーマンのお昼時にもピッタリですな。

otako simeこの豆飯に汁と漬物、煮込みがついてひと揃え。

この煮込みというのが独特で、おでんの出汁で大根と牛すじ、ゆで玉子を煮込んだモノ。
大根はクチュッと潰れて出汁を吐き出す。
牛すじはクニュクニュ奥歯で潰れてトロリ。
なにより玉子のおいしいコト。コトコト煮こまれ白身が縮んでカチッと固い。黄身はトロリととろけてしかも、出汁の味がシッカリしてる。

出汁でたかれた茶飯の味わいもシッカリしてて、何を食べても味がある。
シジミがタップリ入った汁が、おでんの出汁の旨みを負けぬたくましさ。お腹いっぱい。けれどやさしい味わい故に、気持ち軽やか。オキニイリ。

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