讃岐のうどん屋には出汁タワーがあるのだよ!
県庁の裏。
香川大学の近くにあって、観光客というよりも地元の人たちでいつもにぎわう人気のお店。
目立たぬ場所にポツンとあって、近所の人が多くはある。
けれどワザワザ車で来る人も多いようで、大きな駐車場がほぼ満杯。タクシーが止まっていたりするので、運転手さんも御用達なのでありましょう
建物自体は飲食店というより製麺所的な雰囲気で、入り口開けると中には出汁のおいしい香りが充満している。ズラリ並んだ質素なテーブル、パイプ椅子。お店の一番奥には厨房。セルフサービスのお店です。
どのくらいセルフサービスかというと、かなり徹底していてまずは、かけかぶっかけ、釜揚げと食べたいうどんの種類を告げる。大抵の人がかけをたのみます。すると丼に麺を入れ、どうぞと手渡す。手渡されたカウンターの前にはお湯が湧いてる湯槽があって、テボがいくつも引っ掛けられてる。そこに麺を移したら、チャッチャとお湯にくぐらせて麺をあっため再び丼に戻すのです。
そのカウンターの後ろにステンレスでできた筒が置かれておりまして、中にタップリ出汁がはいって温まってる。蛇口があって丼を置き、ひねると出汁が注ぎ出てほどよきところで止めてうどんの出来上がり!
出汁タワーがあるうどん屋さんです。ウットリします。
福岡の牧のうどんには出汁が入ったやかんがあって、好きなだけ出汁を味わうコトができる。
けれどココは出汁タワー。いつも熱々。なんとステキなことでござろう。
しかもうどんが安いのですネ。
ボクがたのんだ小サイズはなんとたったの180円。
うどんの玉が2個分の中でも250円。つまり麺の値段は70円で、ならば出汁の値段が110円。
それ以外にネギや生姜、胡麻や天かすと言った薬味が自由に使えるからその分を差し引いたとしても出汁の値段が麺の値段より高いというコト。
やっぱりココでもうどんは出汁を味わうためにあるということなのでしょう。
追加でたのめる天ぷら類が10種類ほど。どれもが一個90円で、ごぼ天、ちくわ天、卵の天ぷらを今日はたのんで270円。ワンコインですべてが揃うというありがたさ。これ以外にあるのはおにぎりぐらいという専門店です。いさぎよい!
硬めのうどんが好きな人はチャチャッとお湯にくぐらせるだけ。ボクはジックリ。ゆらりゆらりとテボを揺らして時間をかけて麺をあっためやわらかくして出汁かけ食べる。
もともと腰の強い麺です。さすがに芯まで柔らかくなることはなく、けれど表面なめらかでスルンと唇、割って入って口の隅々撫で回す。肉感的でふくよかな麺。塩の旨味もしっかりしてる。
出汁はイリコの苦味をほのかに感じる、けれどやさしい味わいでゴクゴク飲めちゃう。ゴクゴク飲んで少なくなったら、出汁タワーで出汁を注げばいいわけで、心置きなくゴクゴク飲んでズルズル食べる。甘辛味に下味つけたゴボウの天ぷら。ほどよく半熟な天ぷら玉子とそれぞれ具材もおいしくて、けれどやっぱり出汁がおいしい。二回出汁をお代わりしたのにすっかりすべて飲み干して、お腹がタプンとなりました。
のわーー!出汁タワー!
すごい豊かさですね。圧倒されます。
年末年始はやってらっしゃるんだろうか。。
(帰省がありますので)
ダメ元で突撃してきます!
おすぎさん
多分、やってらっしゃると思います。讃岐の人は年末にもうどん、年が明けてもうどんですから。
それにしてもこの出汁タワー。
圧倒的な存在感にやられてしまいます。家にひとつほしいくらい(笑)。
わたしは研修で1年間、香川大学のすぐ近くに住んでいました。
まさかサカキさんのブログでさか枝を見ることになるとは!!
あー美味しそうです!
yyさん
こういうお店がずっと続いてくれていること。カウンターの中で働いている人が、若い人たちに世代代わりしていることに、うれしい以上にありがたいなぁ…、って思いながらうどんを食べました。
同じ経験を共有できたと思うと、とてもうれしく感じますね。
結婚した時に、義母が
「おおつごもりやし、そばを食べんと」
と言って用意してくれたのが
そば3食、うどん10食くらいで
うどんじゃん!!と心の中で突っこんだ覚えがあります。
関東出の私に気を遣ってくれたようで
うどんの方が美味しいと言ったら
今はうどんと、あん餅を用意して待ってくれてます^^
続けて失礼。一段と寒さが増しましたね。
お身体お気をつけて、良い週末をお過ごしください!
おすぎさん
うどんとあん餅という組み合わせに、思わずくすっとしました。
うちも何か祝い事があると、まずうどん。それから重箱いっぱいに詰め込まれたおはぎがでてきてた。お花見もお月見もピクニックもおはぎが入った重爆がお供だった…、となつかしく思い出しました。