西櫻亭の洋食弁当

伊勢丹の食堂街にある洋食店。「西櫻亭」という店にくる。
かつて根津の名店、洋食の香味屋が店をだしていた場所そのままを使って営業しているお店。メニューもほとんどそのときと同じで、けれどその味までもは同じじゃない…、というのがなかなかなやましいとこ。
けれど新宿の街で、上等な洋食を食べようと思うとここがおそらく一番で、それで今日の食事をここで。
ひさしぶり。今年の夏に香味屋の名物料理をアラカルトからたのんで食べてちょっとがっかりしたのです。ただここはもう香味屋とは別の店。得意の料理があるはずと、それで一番人気というお弁当をたのんで試す。
それにしても食堂フロアでもしかしたら一番空いている店かなぁ…、ここはどんなときでも待たずに入れる。洋食という料理がかつてのような人気をなくしてしまったのかって思ったりする。どうなんだろう。

今日のスープ。
人参のポタージュがやってくる。
見た目はコーンポタージュのようなのに、飲むとニンジン独特の土臭さとハーブな香りが甘味に混じって大人の味わい。
ぽってり、なめらかな喉越しにお腹がじんわり動きはじめる。

長方形の二段重ねのお重がやってきます。
上の段には3種類の料理が小鉢、小皿に入って収められていて、下段はサラダ、フライ類にご飯が並ぶ。上の段を持ち上げた瞬間に、揚げた油の甘いラードの香りがフワッと漂ってくる。エビフライにカニクリームコロッケにメンチカツ。タルタルソースにレモンが添えられ、ガルニはブロッコリーにニンジンのグラッセ、じゃがいものグラタンと盛りだくさん。伝統的な洋食料理の予感にうっとり。本格的にお腹が空いた。

まずサラダから。
最近、ちょっと気にしてる食べ方の順番ダイエット的に野菜から。
油とお酢を乳化させぽってり仕上げたクラシクなドレッシングが酸っぱくおいしく、シャキシャキ野菜があっという間にお腹におさまる。
上のお重の料理は3種。
エビのコキーユにローストビーフ。
ビーフシチューでひと揃え。

貝殻型の器に入れたベシャメルソースあえの小エビをこんがり焼いたコキーユグラタン。
こんがり焦げてソースはなめらか。
そもそもグラタンって「鍋の周りのおこげ」のこと。つまり「おこげを味わう料理」でキチッと焦げたところがおいしい。
肉汁をしっかり閉じ込め仕上がったローストビーフは、噛むとジュワッと旨味がにじむ。ゴロンと大きな牛肉にテラテラ光るソースがからむビーフシチューはソースが上等。フォークでそっと押さえるとクチャっと潰れて繊維がほぐれる。うっとりです。

さてメインの揚げ物。フライのパン粉は細かくて、前歯をカサカサくすぐる感じが心地よい。油の香りと甘みを蓄えこんがり揚がった香りもおいしい。
エビムチュンと健康的な食感で、甘くて風味豊かで上等。カニクリームコロッケのソースぽってり、カニの風味が食欲誘う。
メンチカツは細かに挽いたひき肉の肉汁がじゅわりと舌の上へと広がりしみる。ナツメグの香りもなんともクラシック。ご飯の上にメンチカツをおき、上からビーフシチューのソースをたらり。練り芥子をポテッと添えてパクっと食べる。ソースのコクに明るい酸味、芥子がツーンっと鼻からぬけてメンチカツのせハヤシライスを食べてる感じがしてきてにっこり。
新宿で上等な洋食を味わおうと思ったら、ここのこの弁当を選べばいいんだ…、と納得しました。オキニイリ。

 

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