西新宿のomboratoでカニ漁師の女房をよそおう…。

ひさしぶりに「omborato」という店に来る。
おんぼらあと…、石川県の方言で「ごゆっくりと」という意味らしい。夜は日本酒がたのしく飲める料理が揃い、土日限定でランチにバフェが供される。茹でズワイガニが食べ放題になるというのが売りのバフェ。
ひさしぶりにカニまみれになりたくってやってきてみる。
バフェカウンターに氷のベッドが設えられて、そこに無造作にズワイの足が並んでる。まずはガッサリ、カニをのっけてただひたすらに殻を外して身だけにする。ハサミでバキバキ殻を切り、指を突っ込み見だけを取り出す。取り出した身をお皿に盛り付け、それを一気に食べる贅沢を思い浮かべながら、一本、そしてまた一本。その真剣なること、まるでカニ漁師の女将さんになっちゃったかのような気分に笑う。
今日のカニはなかなか状態のよいカニで、足の中の身入りはよくて塩の加減もほどよく旨い。しっとり、ふっくら、旨味タップリ…、気持ちがあがる。

カニ食べ放題の他にも江戸前にぎりを食べることができるというのがもうひとつの売り。
マグロに鯛、イカ、エビ、トラウト、帆立貝とネタは6種類ではあるのだけれど、サービススタッフにたんで職人さんに握ってもらう。木の器にキレイに盛られてやってくるのがとても寿司屋な感じでステキ。シャリは小さく、女性の口にもストンと収まる上品さ。お腹を満たす寿司というより生の魚を一層おいしく味わうために調整された料理というのがいい感じ。全部のネタをひと通り、二人前分握ってもらいあまりにイカがおいしくて、イカをメインにおかわりをした。ネットリとろけて酸味のスッキリしたシャリと混じり合ってウットリするようなオゴチソウ。

料理があれこれ。
どれも丁寧に作られた日本の料理というのがここの特徴。
シニアのグループや、おじぃちゃん、おばぁちゃんを喜ばせようとココを選んだファミリー客。
海外からのお客様もいて、たしかに日本料理をたのしく経験するにはこういうバフェは最高。
目の前で揚げてくれる揚げたて天ぷら。
だし巻き卵に炊合せ。生麩をつけて彩り添える。
刺身もしっかりしておりました。
鯛の切り身にカンパチ、ホタテ。マグロにイカと刺身のネタとかぶりはするけど、厚さ、形が変わるとまるで違った素材に感じる。

茄子の煮物は、入念にほどこされた飾り包丁の跡がキレイでウットリながめる。
日本料理は包丁料理。これだけ細かく、深く包丁を入れながらも、壊れることなくキレイに仕上がることにもウットリ。うつくしい。
豚しゃぶを作ってくれるミニ厨房。しゃぶしゃぶ仕立てをお皿にもらいもみじおろしにネギをタプリ。濃厚胡麻ダレでたのしく味わう。魚がメインのバフェにしてやっぱり肉が口に入ると気持ちが上がる。串かつは茄子と魚のすり身にカニクリームコロッケでした。カリカリ口がにぎわい旨い。

料理をたのしく味わう合間に、カニを味わいカニマミレ。
そろそろ〆の時間が近づき、いくらご飯をもらってくる。プチプチはぜる上等ないくらの醤油漬けをたっぷりのっけたご飯。そこにたっぷりカニの身のっけてカニ酢をかけてザブザブ食べる。
考えてみれば1時間半という時間の30分ほどをカニの殻剥き、身を取り出すことに費やした。料理自体はそれほど食べた記憶がなくて、けれど気持ちが満たされる。今日はハサミを握った右手が多分、一番、ごちそう感を味わったんだろう…、って思ったりした。それもよし。茶そばに海苔とワサビをたっぷり。カニをのっけてズルズルぱくり。茶碗蒸しにもカニをドサッと、何から何までカニの昼。

 

関連ランキング:ダイニングバー | 都庁前駅西新宿駅西新宿五丁目駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。