表参道、ピザスライス2でニューヨークなピザ

天気のいい日。散歩するのがたのしくなる街、表参道。
表通りからいくつも走る小さな路地のすみずみに魅力的で多彩なお店があるのがたのしい。
飲食店もいくつもあって、例えばキルフェボンやブルーボトルと言ったお洒落系から、近所のアパレルショップに務める人たちのための気軽な定食屋とかお弁当屋さんまで多彩に揃う。
オキニイリのピザ屋を遅めの朝食。
「ピザスライス」っていうニューヨークスタイルのピザの店。商業ビルの地下にあって、階段を降りると緑色に塗られた金属ネットが貼られたベンチ席。ニューヨークの地下鉄の駅のような景色に気持ちがスッとアメリカ気分になっていく。

お店の奥には大きなキッチン。ピザを焼くための大きなオーブンが壁のように置かれて手前にカウンター。焼かれたピザが熱々の状態で並べられている。
イタリアのピザと違って焼き置きです。
薄く大きく焼かれたピザを6等分にしてひと切れ単位で売るスタイルです。ピザの種類はチーズ、ペパロニ、イタリアンソーセージ、マッシュルームにハラペーニョ、ミートボールとニューヨーク的。焼きおいておいしい具材ばかりというのがイタリアピザと違うとこ。
ピンクレモネードスカッシュをもらってお供としました。アメリカのボケたような味のレモネードと違って酸味がしっかりしたレモネードが細かな泡と一緒になって舌をスッキリ洗ってくれる。

ペパロニのピザを選んで食べる。
たのんで焼いてもらうのではないから、好みの具材をトッピングすることは出来ない。
そんなときはどうするの?ってアメリカの友人に聞いたら、2種類かって口の中で一緒にすればいいじゃないかって。
アメリカ的に合理的(笑)。
ハラペーニョとペパロニを買って食べたくなるところ今日は軽めにペパロニだけ。
スパイシーな薄切りペパロニがぎっしりチーズの上にのっかり、こんがり焼けて香り豊かで食欲そそる。
お供にスープ。ずっとココではクラムチャウダーをたのんでたんだけど今日来てみたらチリビーンズスープがあった。チリビーンズは大好物。トマトの酸味や旨味と一緒に、豆の甘みとホツホツ壊れて崩れる感じがオゴチソウ。

それにしても生地がおいしい。サクッと歯切れてずっしり重たい。フワッと膨れた口溶けのよさがイタリアピザの真骨頂とすれば、こちらはミッチリ詰まった歯ごたえの良さがおいしい特徴。そこにチーズがとろけて混じり、口の中をねっとりさせる。
ソースは酸味のしっかりとしたさっぱりタイプで、チーズやペパロニのコクや風味をひきたてる。モッツァレラのようなフレッシュチーズを使わないのでイタリアピザのようにはみずみずしくはない。けれど時間がたつと水っぽくなるイタリア的と違って、時間がたっても焼けた直後の状態のまま。良く出来てるなぁ…、って思います。テーブルの上のオレガノや細かく刻んだ赤唐辛子をパラパラかけてアメリカ味を心おきなく堪能します。オキニイリ。

 

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