虎屋の安倍川、BUNを改め函館美鈴珈琲店

打ち合わせを終え、ちょっとお茶でもと伊勢丹の地下。虎屋菓寮にやってくる。
かき氷の季節には大行列。
週末なんて1時間以上の待ちができたりしていたけれど、かき氷が終わった途端に静かになった。
かき氷ばかりが虎屋の魅力じゃないのに。むしろこれから生菓子がどんどんおいしくなる季節。勿体無いなとゆったりたのしむ。
壁際にあるベンチチェアに座ると細かい格子の向こうに売り場が見える。
それがまるで一幅の絵。季節、季節でその色調や柄が変わっていくのがたのしい。ビルの地下にも季節感。

秋から冬には餅をつく。それを使った餅のお菓子がいくつか増える。磯辺焼きやら安倍川もちやら。安倍川もちを選んでたのむ。

つきたての餅。砂金に見立てたきな粉をまぶし、上白糖で甘みをくわえる。
安倍川岸の上流で砂金がとれるというのが名前の由来のお菓子。ここのはこれでもかというほどきな粉がたっぷりのっかり、砂金に埋もれた餅を探り出しつつ食べてるような豪奢な感覚。
お供に抹茶グラッセを選んで合わせる。茶筅でたてた濃いめの抹茶を氷の上から注いで冷やした冷たい抹茶。ふっくらとした茶筅の泡が消えずにずっと氷の上にとどまって、飲むとポッテリ。舌の上でゆっくり潰れて抹茶の香りを吐き出していく。何もくわえずとも甘くて、そして渋くて旨い。

それにしても餅のとろりとなめらかなコト。口の中で噛み続けると正体無くして消えていく。乾いたきな粉がモッタリと、口の唾液を一切合切奪って行くのがまたおもしろく、きな粉の風味と上白糖の甘みが口に広がっていく。
そう言えば、昔、冬にストーブを出すとまず作ったのが安倍川もち。まずストーブでやかんの水をあっためて茶碗に注ぐ。そのかたわらで餅を焼き、膨れてきたらお湯にザブン。引き上げきな粉と砂糖をまぜたところに入れて、タップリまぶして食べるだけ。
甘くてしかもちょっと塩の味を感じてなによりきな粉独特の風味や香りが好きだった。
ユックリ冬に向かっていくんだ…、ってしみじみしました。おやつどき。

 

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そうだ、閉店してしまった「珈琲舎BUN」の跡地がどうなったんだろう…、と、それで伊勢丹会館までいく。一階奥にあった昭和な喫茶店。行ってみたら「函館美鈴珈琲」ってお店になってた。
焙煎、挽き売りもする喫茶店で最近、関東でもお店を続々増やしてるらしい。
お店に入ると、厨房、カウンターの構造はほぼ昔のまま。椅子は昔の椅子をつかってただインテリアだけはちょっとカフェ寄り。コーヒーがおいしい喫茶店の現代的なる新解釈…、とでもいいますか。ほぼ喫煙席だったタバコ天国だった造りが、禁煙席がメインの構造になったところも今風でよし。

前の店で働いていた人がかなり残って、ホッとしました。
特に元気な若いスタッフが今日もニコニコしながら立っていて、おひさしぶりです…、なんて言葉のやり取りができたりするのがなんともウレシイ。
不思議な形のソファもそのまま。
そのオキニイリの場所に座ってメニューを見ると、アレンジコーヒーが増えてた。
アイスコーヒーがメイソンジャーでやってくるのもカフェな感じで、ちょっと気恥ずかしかったりしたりする。

ハワイアンっていうアイスコーヒーがあってたのんで飲んでみる。
ブランデーグラスにアイスコーヒー、上に生クリームをのせて仕上げたアレンジコーヒー。
コーヒー自体の酸味がつよく、砂糖で甘みを整えている。その甘みが持ち味の酸味を引き立て、グレープフルーツジュースのような味わい、風味があったりする。
オモシロイなぁ…、と思いながらゆっくり、ゆっくり、時間をかけて味わった。
朝の時間の営業もある。メニューの内容は随分かわったというのだけれど、試してみようと思ったりした。また来よう。

 

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